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Chrome Dev Summit 2014に参加してきた

久保田です。

11月19-20日にカリフォルニア州マウンテンビューのGoogleのオフィスで開催されたChrome Dev Summit 2014に行ってきました。このイベントは、Google I/Oなどのイベントとは違って、200名程度の技術者が招待されて初めて出席できる技術カンファレンスで、Google Chromeに関連した技術者向けの発表が行われます。

この記事では、Chrome Dev Summit 2014で発表された内容について紹介していきます。

Chrome Dev Summitでの主なセッション

Chrome Dev Summitで発表されたセッションについて、 トピックごとにまとめてセッション動画を紹介します。

パフォーマンス


HTML5アプリ

マテリアルデザイン

Web Components


全てのセッションは以下のChrome Dev Summitのウェブサイトで全て公開されています。

また、このウェブサイトはマテリアルデザインで作成されていますが、このウェブサイト自体もgithubで公開されています。ウェブサイトの高速化について発表しているThe Applied Science of Runtime Performanceと合わせて見てみるとよいでしょう。

 

注目したいトピック

今年のChrome Dev Summitで多くのセッションでよく語られたのは、Service Worker APIについてです。

Service Workerは不完全だったApp Cacheに変わって登場したAPIです。このAPIを利用すると、開発者はService Workerを使ってページのバックグラウンドでHTTPリクエストやレスポンスをフックすることで、オンライン、オフライン時にかかわらずキャッシュの挙動を完全にコントロールすることが出来ます。HTML上で実行されているJavaScriptとは別のスレッドで動作するので、アプリの動作をブロックすることがありません。

また、HTML側にとっては完全に透過的に動作するのも一つのポイントです。HTTPリクエストをフックする形で動作するので、Service Workerがまだ実装されていないブラウザでも、問題なく動きます。

Google Chrome CanaryではすでにService Workerが実装されているのですぐにService Workerを試してみることが出来ます。実際に試してみる方法はUsing ServiceWorker in Chrome todayを見てみるとよいでしょう。

終わりに

去年のChrome Dev SummitではDartやpNaCLなどについての発表がありましたが、今年はパフォーマンス関連の話やWeb Components、Material Designs関連の発表やパネルディスカッションが多かったのが印象的でした。話としては、地味だけれどもHTML5でアプリを開発する上で必要になる技術や障害となる問題への解説が多く、HTML5アプリの流れを確実なものにしていこうとするGoogleの意志が感じられた今年のChrome Dev Summitでした。以上Chrome Dev Summit 2014のレポートでした。

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