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Localkit、Web IDE…Monacaの開発環境の違いとは?

カテゴリ :
Monaca
タグ :
開発環境

現在、Monaca上で新しいプロジェクトを開始しようとすると次のような画面が表示されます。



従来はMonacaクラウドのみでしたが、今では数多くの環境でMonacaアプリが開発できるようになっています。しかしそれぞれ何が違うのか分かりづらいかも知れません。




Monacaの開発環境

Monacaの開発環境



そこで今回は各環境の違いやどういった用途において向いているのか紹介したいと思います。



monaca.io



これまでMonaca IDEと呼ばれていた、クラウド上での開発環境になります。Webブラウザ上でコーディングができますので開発環境をローカルコンピュータ上に整備する必要がありません。Webブラウザさえあればすぐにハイブリッドアプリの開発をはじめることができます。




monaca.io

monaca.io



Webブラウザのみということはマルチプラットフォームで動作するということです。Windowsはもちろん、Mac OSXやLinuxでも開発できます。iOSアプリのビルド設定さえしてしまえば、WindowsやLinuxからでもiOSアプリのビルドを行うことができます。



JavaScriptの代替言語してTypeScriptの自動変換にも対応しています。TypeScriptを使って型指定であったり、高度な機能を使った開発ができるようになります。



逆にデメリットとしてはインターネットにつながった環境が必要という点が挙げられます。オフィスのように常時接続できる環境であれば問題ありませんが、外出時や飛行機の中など(最近では機内でもインターネットが使えますが、速度や料金面が問題でしょう)オフライン環境では開発できなくなります。



また、人によってはWeb IDEの使い勝手がよくないと感じる方もいます。すでに使い慣れたテキストエディタ、開発環境がある場合は後述のLocalKitなどがおすすめです。



Monaca Localkit



Monaca LocalkitはWindowsとMac OSX向けに提供されているGUIアプリケーションです。それ単体でサーバになり、かつローカルのMonacaプロジェクトを管理できるようになっています。Monaca LocalkitをLANの中で立ち上げ、同じネットワーク内にあるスマートフォンでMonacaデバッガーを立ち上げればローカルでのコーディング結果を即座にMonacaデバッガーで確認できるようになります。デバッガーを使う上でネットワークは必須ですが、インターネットに接続されていなくても使える魅力があります。




Monaca Localkit

Monaca Localkit



ローカルでMonacaプロジェクトを作り、そのまま開発が行えますのでクラウドを見ることはほとんどないでしょう。また、ローカル環境が使えますのでGitやSubversionといったバージョン管理、使い慣れたエディタ、gulpなどのビルドツール、CoffeeScriptやTypeScriptなどの代替言語など自由度が格段に高まります。



ローカル環境下でデバッグを行う際には専用のデバッグビルドを行い、それをスマートフォンにインストールします。そうするとChromeのDevToolsと通信できるようになり、デバッグが格段にスムーズになります。



デメリットとしては開発環境を整える必要があるということでしょうか。ただし基本的に自分でこれまで使っていたツールを組み合わせて行えますので、すでに開発環境が整っている方が多いのではないかと思います。また、Localkitは月額5,000円(年額50,000円)のGoldプラン以上向けに提供されています。より実践的にMonacaを使っていく方向けのツールと言えます。



Monaca for Visual Studio



Monaca for Visual Studioはその名の通り、Visual Studio向けのプラグインです。Visual Studioの中からMonacaの機能を呼び出し、そのまま開発を進めることができます。MonacaはiOS/Android向けのアプリが開発できますので、Monaca for Visual Studioを使えばVisual StudioからiOS向けのアプリ開発も可能です。




Monaca for Visual Studio

Monaca for Visual Studio



特徴としてはVisual Studioならではの強力な補完をはじめ、多くの便利な機能を活用できることでしょう。また、Azureの各サービスとも親和性の高いVisual Studioを使うことでクラウド連携型アプリも素早く構築できます。Visual Studioを普段から使っている方にとっては使い慣れたツールである分、効率的な開発が可能です。



強いて挙げればデメリットとしてはWindowsユーザ向けに限定される点かと思います。また、Visual Studio Professional版をお使いの場合はGoldプランの登録が必須になります(Visual Studio コミュニティ版は無料で利用できます)。



Monaca CLI



Monaca Localkit同様にローカルコンピュータ上でMonacaアプリの開発が行えるツールになります。CLIの名前の通り、コマンドプロンプトやターミナルを使って操作するものになります。Monacaプロジェクトの作成、Monaca.io上のプロジェクト取り込みやアップロードができます。



デバッガーと接続してローカルプロジェクトのデバッグもできます。Monaca Localkit同様に専用のデバッグアプリをビルドしてデスクトップのChromeを使ったデバッグも可能です。開発が終わったらリモートビルドを実行すればアプリが生成されます。ローカル環境下ではフロントエンド開発に必要な開発環境を整える程度です。



Monaca CLIは特に分かりやすいGUIの画面があるという訳ではありませんので、より慣れた開発者向けのツールと言えます。また、利用に際してnode.jsのインストールが必須になります。






いかがでしょうか。それぞれ異なる特徴がありますので、利用する環境やプロジェクトの特性によって選んでください。最初はmonaca.ioからはじめるのが手軽でしょうし、スクール形式の場合などもWebブラウザを使った開発の方がサポートしやすいというメリットもあります。大規模なプロジェクトになれば同様にクラウド上でステータスが可視化される方が便利そうです。



少人数ですでに組み上がっている開発環境がある場合はLocalkitやCLIが活躍しそうです。使い慣れたエディタやバージョン管理、ビルドシステムが使えることで開発効率性が大幅に向上するのではないでしょうか。



Visual Studioを使って開発している場合はMonaca for Visual Studioが良いでしょう。また、Microsoft系の各種サービスやAzureとVisual Studioの親和性は高いので、そういったシステム構成の場合も選択肢にあがるのではないでしょうか。



ぜひ皆さんのスタイルに合った開発環境を選択してください。