アシアルブログ

アシアルの中の人が技術と想いのたけをつづるブログです

温泉マーク問題

この記事はOnsen UI Advent Calendar 2016向けの記事として書きました。

アシアルのマーケティング担当の塚田です。

先日報道されたOnsen UIのマーケティング上、非常に重要なニュースについて書きたいと思います。

2013年9月にプレビュー版リリースをしたOnsen UIは、現在ではCordovaプロジェクトの公式サイトに掲載されたり、GitHubスターも4000弱つくなど、国内外の多くのエンジニアのみなさんに使っていただけるUIフレームワークとして成長してきました。

イタリアでは人気の自転車レースGiro d'Italiaの公式アプリに採用されたり、日本では金融機関やテレビ局のアプリなどにも多数採用されています。

認知度もあがり、素晴らしいアプリも多数生まれ、我々の努力も少しは報われてきたかと思っていた最中、2016年7月にとんでもないニュースが飛び込んできました。


温泉マークが変更になる???



リオオリンピックが始まる直前の2016年7月7日、経済産業省が2020年の東京オリンピックに向けて、公共施設などで使われる案内用のピクトグラムを外国人でもわかりやすくするため変更を検討しているという発表がされました。

その変更の対象として取り上げられた一つが「温泉マーク」です。従来の温泉マークは外国人には「温かい料理」に見えるとのこと。

ニュースの映像では、温泉マークを見た外国人観光客が「コーヒー」だと答えていました。

新たなマークの候補として発表されたのがこちら。



はい、、、

湯船に人が入っています。


みなさんご存知の通り、我々のOnsen UIのロゴマークも温泉マークをオマージュして作ったもので湯気の部分が「UI」となっています。



もし、温泉マークが変更になってしまったら、Onsen UIのロゴマークにも湯船に人を入れるように経済産業省から指導が入るかもしれません。

そうなると、Webサイトも作り直し、たくさんつくったTシャツなどのノベルティなども全て無駄に、、、

そもそも温泉マークが「コーヒー」に見えていたとすると、CoffeeScript開発チームのみなさんは苦々しく思っていたのではないか、、、

これまで海外向けのプロモーションに費やしてきた努力がお湯の泡、いや水の泡になってしまいます。

マーケティング担当の私の責任問題になること必至、、、

これはまずい。


Onsen UIの名前には意味がある



皆さんにはご理解いただきたいのですが、Onsen UIという名前は適当につけた訳ではないのです。

Onsen UIはモバイル向けのシングルページアプリケーションを開発するためのUIフレームワークです。シングルページアプリケーションは通称「SPA」とも言われます。勘の良い方は、この時点でピンっと来たかもしれませんが、SPA→スパ→温泉→Onsenです。シングルアプリケーション向けのUIフレームワークなのでOnsen UIなのです。

そして、日本に来る外国人旅行者が楽しみにしていることの第5位がなんと温泉なのです。和食や買い物、景勝地の観光と並んで多くの外国人が温泉を求めて日本に来るのです。日本発のオープンソースプロジェクトを世界に広めるのにこれ以上の名前があったでしょうか。

そしてロゴも温泉マークをオマージュしたしたロゴを作成したのですが、この時にはこのロゴが変更に追い込まれるかもしれないことになると思いもよりませんでした。


温泉地が立ち上がった



経済産業省に意義を申し立てようにも、温泉とは直接関係のないOnsen UIの意見を聞いてくれる余地は無さそう、、、

新温泉マークは不評ではあるものの、変更することを規定路線にただただ時間だけが過ぎて行きました。

ここで別府温泉で有名な大分県別府市が立ち上がりました。別府市が温泉がある全国の自治体に調査を実施し、調査協力をした57自治体のうち過半数を軽く超える36自治体が現温泉マークを支持する(新マークは16自治体)と発表しました。

そして2016年12月6日に開かれた経済産業省が主催する有識者会議では、湯布院観光協会や磯部観光温泉旅館協同組合の代表などが出席し、温泉マーク変更案の撤回を強く求めました。これまで約50件の反対意見が寄せられていることもあり、経済産業省の担当者も「慎重に検討して決めたい」と話し、風向きが変わってきました。


日本の温泉マークを世界に広めよう



先日の有識者会議で、出席委員の一人が「変えずに日本の温泉マークを世界に広めてはどうか」との意見がでたようですが、私もこの意見に大賛成です。前述の通り外国人の多くの方は日本に温泉を求めてやってきます。そこで温泉マーク自体を日本の観光PRなどに積極的に使うことで、誰もが認識できるものとして広げていくべきではないでしょうか。

ついでの温泉マークがスパ(SPA)だということが認知されれば、Onsen UIがSPA用のフレームワークだということが嬉しいですね。

とりあえずOnsen UIのロゴが変更に追い込まれることがなくなりそうなので、2017年はOnsen UIをもっと世界の開発者に知ってもらえるように頑張りたいと思います。

皆さんもOnsen UIの応援をよろしくお願いします。
製品へのフィードバックとか、GitHubスターとかをいただけるともっと頑張れますので、是非よろしくお願いします。

Developer Economics Q3 2013絶賛翻訳中!

こんにちは塚田です。

7月19日にVisionMobileのDeveloper Economics Q3 2013のレポートが公開されました。Developer Economicsは、世界最大級のモバイル開発者を対象とした調査で、年に2回定点調査として実施されています。今回の調査から日本も調査対象になり、115カ国、6,000人の開発関係者からのアンケートへの回答とヒアリング調査をもとにレポートがまとめられています。

日本語版の翻訳は我々が担当しておりまして、現在、絶賛翻訳作業に取り組んでおります。そこで本日は日本語版をお待ちいただいている皆さんに、少しだけ先攻してご紹介したいと思います。


アプエコノミーの市場規模


ます、市場規模のお話。2012年にはハンドセットの売り上げの18%にすぎなかったアプリエコノミーが2016年には33%までのびるという予測がたっています。これまでスマートデバイス自体が価値の源泉であったところから、ソフトウェアやサービスに対して急速にその価値が移転していることを顕著に表しています。




このアプリエコノミーを構成するのは、アプリストアの売り上げや広告収入といったアプリからの直接収入が締める割合は25%ほど。残りは受託開発収入や開発者向けサービスといったもので構成されるとのこと。スマートデバイスの普及によって、今まであまり見えてこなかった、B2B、B2Eといったマーケットが立ち上がってくるということです。

ちなみに、VisionMobileによればモバイルアプリ開発者人口は世界で230万人程度とのこと。Monacaのユーザー現在2万人なので強引にシェアを出せば0.87%ってことですね。


開発者動向


アプリエコノミーの主役とされているのが開発者についても興味深い分析がされていました。
Appleにせよ、Googleにせよ、マイクロソフトにせよ、開発者たちの気を引き、自社のプラットフォームに引き込もうと、製品開発はもちろんのことプロモーションや開発者イベントに必死です。

この開発者向けのアプローチについて、Vision Mobileでは新しい提案をしています。

これまで、各事業者は開発者を伝統的なセオリーでセグメント化してアプローチを行って来たと思います。
例えば、技術要素別(JavaObjective-CC#JavaScript等)や職種別(コーダー、アーキテクト、プロジェクトマネージャー、情報システム担当)、会社規模、アプリカテゴリー、対象市場(B2C か B2B)、また人口統計的な区分(年齢、収入、地域)などがあげられます。

実際に我々もスキルセットや職種ベースでMonacaのプロモーションを行ってきました。

しかし、VisionMobileのこういったモデル失敗すると分析しています。開発者はそんな基準でプラットフォームや開発ツールに時間やお金を投資している訳ではないというのです。



VisionMobileのこれまでの開発者に対する調査の分析から、アプリ開発に対する希望や動機、課題、計画などから下記の8つの分類に分けることが出来るそうです。

・Hunters
・Explorers
・Guns for hire
・Hobbyists
・Product extenders
・Digital content publishers
・Enterprise IT
・Gold seekers


たとえば、HunterやGuns for hireたちは、収益を求める人たちでありiOSを選定する傾向がつよい。

そしてExplorersやHobbyistsたちは、収益に無頓着で学習要素の高いWindows PhoneやBB10を好む。

また、Enterprise ITやProduct extenders、Digital content publishers達は、既存の事業拡大が目的でアプリを開発しHTML5やAndroidを好むそうです。


このアプローチの発想は我々には無かったので、今後のMonacaのプロモーションの実施において多いに参考にすることが出来そうです。


この他にも、本レポートには、新興プラットフォーム(Tizen、FFOS等)、HTML5ディベロッパーツール等に関しての開発者マインドシェアを軸とした興味深い分析が多数盛り込まれております。

日本語版は、今月後半には公開できると思いますので、ご期待のほどよろしくお願いします。

それまで待てないという方は、VisionMobileのサイトより、英語版のレポートが無料でダウンロードできますので、そちらをご覧ください。

調査レポートから見るモバイルデベロッパーのHTML5利用動向

こんにちは、アシアルの塚田です。
今回はマーケッターらしく調査レポートネタでいきます。

昨年の話題になったFacebookアプリのネイティブ化に続いて、今年の4月にはHTML5アプリの代表的な存在でもあったLinkedInのiPadアプリもネイティブ化するという記事が出ていました。

そんな中、我々はMonacaを通じてHTML5をおもいっきり推進しているわけですが、当然、展示会などでお会いする方からは「HTML5って本当に使い物になるの?」というような質問をよく受けます。

そこで、世界のアプリデベロッパーの意識調査から、HTML5の現状を見て行きたいと思います。
FacebookやLinkedInの様な各プラットフォームでのフラグシップ的な位置づけになるアプリではなく、一般のアプリを開発するアプリデベロッパーは、どのように考えているのでしょうか?

今年の5月に英調査会社のVisionMobileがDeveloper Economics 2013という、6,000人を超えたモバイルデベロッパーを対象とした世界最大級の調査を実施したので、そちらの結果を見てみたいと思います。

ちなみに、アシアルも本調査の協力パートナーとして日本のデベロッパー調査の実施の協力とレポートの日本語翻訳を行なっています。

まず、デベロッパーのマインドシェアですが、AndroidiOSのトップ2を僅差でHTML mobileが追っかけています。半年前に比較して2ポイントも伸びてますね。



要因としては、従来のWebデベロッパー達がモバイルの業界になだれ込んできていることが主要因のようです。ネイティブの開発者がHTML5に移行したわけではないんですね。

HTML mobileを選んだデベロッパーの2/3は、ブラウザベースのWebサイトやWebアプリ開発に従事しているのですが、PhoneGapを用いたハイブリッドアプリ開発を行なっているデベロッパーもWebアプリデベロッパーに近い数いるとのことでした。
(調査速報では、正確な数字まではまだ公開されてませんでした)


これらのデータから想像できるのは、ネイティブ vs. HTML5という話ではなく、HTML5しか選択肢がないデベロッパーがモバイルアプリの需要拡大を支えるために大量に参入してきているという現状です。

それでは、あらたにモバイルアプリ開発に参入してきたデベロッパーの皆さんは、どんな課題にぶつかっているのでしょうか?

2012年のQ4に行われた同じ調査では、デベロッパーがHTML5で不足していると感じているものとして下記が上げられていました。



1) 最新のネイティブAPIへの対応:35%
2) より良い開発環境:34%
3) HTML5に最適化されたデバイス:30%
4) より良いデバッグ環境:22%
5) 迅速な標準化:22%

ネイティブAPIへの対応はPhoneGap等が、デバイスに関しては端末メーカーやTizenやFireFox OSといった新興プラットフォームが頑張ってくれるとして、問題は、2番と4番。開発環境とデバッグ環境です。

これは、誰が担っていくのでしょうか?

勘の働く方は、もう気づいたとおもいますが、ここでMonacaの登場です。

Monacaは、HTML5アプリ開発に特化した開発プラットフォームです!
細かい説明はここではしませんが、Monacaをまだ使ったことがない方は、こちらからアカウントの取得をお願いします。

近い将来、HTML5の課題として「開発環境」が上がらなくなるよう、がんばりますので応援よろしくお願いします。

最後にご報告ですが、5月14日(金)まで幕張メッセで開催しているINTEROPのBest of Show Award フロンティア・チャレンジ部門でなんとMonacaが特別賞に選ばれました。



INTEROP スマートデバイスジャパンではMonacaブースも出展していますので、もし会場にお越しの際は是非お立ち寄り下さい。


以上、Monaca担当マーケッターからのポジショントークと宣伝でした。

自社ブログをメディア化し、やっと15万PVになって分かった成功と課題のまとめ。

先日LIGさんのブログに公開された岩上さんの「自社サイトをメディア化し、1年で100万PVにして分かった失敗と成功のまとめ。」という記事が大変参考になったので、これを機会にアシアルブログやその他の関連サイトがどんな状況なのかを、あらためて振り返ってみたいと思います。

構成下記のような感じで、岩上さんの記事に近い構成で行きたいと思います。




アシアルブログの規模と現状



まず、アシアルブログの規模感に関してご紹介します。

LIGさんのブログの140万PV/月には及ばないものの、現在アシアルブログはコンスタントに12万~15万PV/月程度という一企業のブログとしてはそれなりの規模になっています。UU数についていうと7万〜8万UU/月程度。エンジニアにターゲットを絞ったコンテンツで毎月数万人が訪れてくれるというのは、それなりの規模だと思います。



アシアルでは、ブログ以外にもPHPプロ!PhoneGap Fanといった、エンジニア向けの自社サイト運営を行なっており、こちらを合わせると毎月40万PV、15万UU程度のエンジニアの方々が我々のサイトにアクセスをしてくれていることになります。

アシアルブログは2006年から継続した更新を行なっておりまして、総記事数は1000件強となっています。アクセス数の7割以上は検索エンジンからの流入でアクセスの多くが過去記事に支えられていると言えます。


アシアルブログを運営する狙い



アシアルの事業コンセプトは「エンジニアリングでインターネットの成長を牽引する」というもので、とにかく自分たちの知識や経験をアウトプットし世の中に良い影響を与えることを重視しています。そして、このコンセプトに賛同してアシアルに参画しているメンバーはみな根っからの技術好きで感度の高いエンジニアです。アシアルブログはそんな彼らの琴線に触れた技術について出し惜しみせず発表してもらう場として設定されています。

このため、開設当初はPHPネタが中心だったアシアルブログも、メンバーの興味やアシアルの事業内容の変化にともない、最近ではHTML5JavaScript、UI/UEXといったネタの比率が高くなってきています。

もう一つの狙いとしては、アシアルという会社ではなく、より個人を表に出して行きたいという考えからブログを運営しています。「アシアルの◯◯さん」ではなく、「◯◯さんがいる会社」「△△さんがいる会社」の総計としてアシアルという会社を捉えて欲しいと考えているからです。

公式サイトでも、社員紹介というコンテンツを設けていますが、ブログはよりそのメンバーの技術的関心や人柄などが伝わると考えてまして、紹介ページからもブログの記事が参照できるようになっています。




アシアルブログや自社メディアを運営しているメリット



岩上さんの記事ではLIGさんが自社サイトをメディア化したメリットや強みとして、


  • ・認知度の向上
  • ・仕事の依頼の増加
  • ・採用の増加
  • ・自社サイトでの広告収益


があげられていました。

アシアルでも、かなり近い効果が出ているとおもいます。

・認知度の向上


私は業務上、いろいろな企業、イベントや開発者コミュニティなどに足を運び、外部の方とお話をする機会が多くあるのですが、相当な確率でブログやPHPproを通じて既にアシアルのことを知ってくれている方に出会います。

先日も某高校でMonacaの勉強会を行ったのですが、そこの生徒さんに「どこかで聞いたことのある会社だとおもったら、あのブログの会社ですね」といううれしい言葉をいただきました。なかなか、高校生にまで認知をされているソフトウェア開発会社ってないですよね。

これは本当に大きな強みだと思います。

・仕事の依頼への効果


システム構築案件にしてもスクール案件にしても、基本的にWebサイトから問い合わせをいただくところから始まります。完全にプル状態で、現在はテレアポなどは行なっていません。また、単にお問合せをいただくだけでなく、お客様のご担当者の方から「今回のプロジェクトはアシアルさんとやりたい」という希望をいただき、ほぼコンペなしで仕事をいただくこともよくあります。

システム構築やコンサルティングといった仕事のご依頼の他にも、セミナーや勉強会の講演依頼だとか、記事や書籍の執筆依頼もよくいただきます。広報専任の担当者がいない、我々のような会社にとっては、この様な機会をきっかけに、より多くの皆さんにアシアルの存在を知っていただけるというのは非常にありがたいことです。

・採用活動への効果


採用に関しては、LIGさんのように毎日多くの方が応募してくるという状況ではないですが、募集広告を出した際には非常に多くの方に応募をいただけます。また、ブログなどを通じて、アシアルの社内の雰囲気を理解した上で「アシアルで働きたい!」と思って応募してもらっているようで、アシアルを第1志望として応募してくれる方が多いのもありがたいです。

・自社サイトでの広告収入


アシアルが保有するサイトカラも。微々たるものですが広告から直接的な収益があげられるようにはなって来ました。自社サイトの広告から上がってきた収益を、さらに別のマーケティング費用に再投資できるのもメリットの一つです。


運用コストについて



メリットの一方でコストも当然かかっているわけです。コストといっても、サーバー費やブログの構築費用というのは大した話ではなく、アシアルの社内メンバーが記事を書く時間を確保するのが一番のコストです。

アシアルでもLIGさんと同様に当番制になっており、2ヶ月に1回程度ブログ記事の当番が回ってきます。しかし、ただでさえ多くの業務を抱えている中、ブログの記事を書く時間を確保するのはなかなか大変な話です。技術ブログの場合は、単に文章を書くだけではなく、実際にコードを書いたり、サービスを利用してみるなど、直接的に記事を書く時間以外にも、諸々の準備が必要になります。

ただし、ここで手間をかけて書いた記事はストックされていきます。つまり、将来の利益資産になるわけです。これは一般的な広告宣伝費用とは大きく異る特性です。

この長期的な投資に対してみんなのタスクの中で優先度をあげてもらうということが重要だと思っています。


費用対効果に関して


費用対効果に関しても、岩上さんの意見とほぼ一致していると思います。

ブログやその他の自社メディア運営に関して厳密な費用対効果を図るということは行なっていません。しかし、前述の通り我々のシステム構築・コンサルティングビジネスやスクールビジネスの案件はほぼ100%自社サイトからのお問い合わせかご紹介をきっかけに発生しています。

広告宣伝費をほぼ使っていないことを考えると、ブログ運営は非常に費用対効果の高い施策だと断言できます。

また、この効果が将来的にも続くことを考慮するとなおさら高い費用対効果があるといえると思います。

採用面に関しても、求人広告は出しているものの、そこで応募数が同業種の別の企業よりも多かったり、第一志望比率が高かったりするのは、ブログの影響によるものが大きいと分析しています。具体的な金額の公表は差し控えさせて頂きますが、一般的な一人あたりのエンジニア採用費用と比較すると、かなり低く抑えられていると思います。

最近、インバウンド・マーケティングという言葉が流行っているようですが、商談獲得にしても採用にしてもブログを使った自社サイトのメディア化という施策は費用対効果の高い施策だと言えると思います。


運営上の課題



社内で当番制にして業務の一環と位置づけているものの、技術ブログの記事を書くということはそれなりに時間と労力のかかることです。日常の業務が忙しくなってくると、ブログの記事を書くどころか新しい技術に触れる時間を作ること自体が難しくなってくることもあります。

アシアルブログを良く読んでいただいている方は、気がついていると思いますが3月は3件しか記事がアップされていません。期末でかなり通常業務が忙しかったことが起因していますが、メディア運営として考えると、読者の期待を裏切っているわけで、大きな問題だと考えています。

岩上さんも記事の中で書かれていましたが、私もマーケティング担当の責任者として、ブログの記事を書くことの重要性やそれがもたらすメリットなどをしっかりと社内に啓蒙できていないと反省をしているところです。

ただ、「記事を書いてください」「当番を守ってください」と言われたって、なかなかモチベーションはわかないですよね。

もっとみんなに気持ちよくブログ記事を書いてもらえるように社内啓蒙をして行きたいと思います。


今後の展開について



今後アシアルはMonacaというサービスを通じて、本格的に海外マーケットへの展開を狙っています。これを推進するためには、当然ながら英語での情報発信もしていかなくてはならないわけです。数少ないネイティブ、バイリンガルのスタッフでどうやってコンテンツを増やしていくか?もしくは翻訳を行うのか?こちらも悩ましい課題ですが、一歩ずつ前に進めて行きたいと思います。

海外展開についても、時期が来たらこの場で振り返りを発表したいと思います。

長々と書きましたが、引き続きアシアルブログ及びアシアルの活動にご注目ください。
よろしくお願いします。

Mobile World Congressに出てみて気づいた海外展示会出展で失敗しないための10のポイント

こんにちは、塚田です。
私はマーケ担当なので、本日は技術ではなく展示会のお話です。

先日のプレスリリースでもご案内させてもらいましたが、2月25日から28日までスペインのバルセロナで開催されたMobile World Congressに出展をしてきました。

Mobile World Congressは世界最大のモバイル関連の展示会で、世界200ヶ国から7万人以上のモバイル業界の要人が一同に介します。その中でアシアルはJETROさんが主催するジャパンパビリオンの一角にMonacaのデモコーナーを設置しました。



期間中は日本でもMWC関連のニュースが多くされていたいたので、すでに現地の様子はなんとなく見聞きしているのではないかと思いますので、今回は実際にブースを出展してみて気づいた事を共有させてもらいます。我々も初めてのことで右も左もわからず、国内の展示会との違いに困惑することも多々あったのですが、今後出展を検討されている方に多少でも参考になれば幸いです

1)展示会は表の顔、裏ではガチの商談場


日本での展示会とくらべて、MWCは規模も違いますがあきらかに雰囲気が異なります。一番の違いは、「展示」の場ではなく「商談」の場だということです。しかも相当ハイレベルな商談。もちろん、端末メーカーなどを中心に新製品の展示を行なっていたりするのですが、その裏には展示スペースと同等かそれ以上の広さの応接スペースが用意されています。さらに、1〜8まである展示ホールの1と2ホールに関しては、各社が商談のために借りたスペースに巨大な商談ルームが設置されていました。MWCを始めとした海外の展示会に出展、ないしは参加をされる方は、「商談」を強く意識して準備をしましょう。




2)事前のアポイントで半分以上勝負が決まる


基本的に、参加者も出展者も事前にアポイントを決めて商談を進めていきます。MWCへの参加に慣れている方の話を聞くと、毎日何件ものアポがずらっと入っていました。よくよく考えてみれば7万人の参加者のなかから商談相手を偶然見つけるという確率は非常に低いですよね。主催者側からも参加者とのアポ調整用のツールが提供されており、我々もこのツールを使って何人かの商談相手と出会うことができました。逆に、当日ブースで待っているだけでは、よっぽどコマ位置が良くない限り、暇な方しか捕まえることが出来なかったりするとおもいます。



3)ちょっとしたノベルティが効果バツグン


多忙な業界の要人の気を引くのに効き目があったのがちょっとしたノベルティ。ただで飲み物を提供しているブースには常に行列ができたりしてました。我々のブースでも、一番目立つところにキャンディーを置いたところ、面白いように人が集まってきました。日本から持っていったオリジナルキャンディーは2日目で使い果たし、近くのスーパーに追加買いだしに行かなくてはならないほど。キャンディーがきっかけで、商談につながったケースも結構ありました。

商談の合間をぬってくる忙しい参加者の興味をひくには、展示内容の充実もさることながら、ちょっとしたお土産が有効だったりします。



4)その場で提案、次の約束


出展者、参加者ともに企業規模は様々ではあるものの、何かしらの意思決定ができる人がほとんどです。日本でのの展示会の様に、とりあえず名刺交換、個別フォローは後ほど、などと悠長な事をやっていると、参加者の記憶にもほとんど残りません。相手の事業内容や課題を聞き出してビジネス上の接点をさぐり、その場で何らかの提案をして次のアクション(Skypeミーティングなど)を決めましょう。英語力だけでなく、その場での提案力がとても重要になると思います。

5)ブースめぐりは後半戦で


特定の商談目的を持たずに各出展社のブースを見て回るのであれば3日目か4日目がオススメです。多くの出展者は初日と2日目に「本気のアポイント」を詰め込んでいるので、ふらっと立ち寄った他の出展者の相手をしている時間はありません。アポがなければゆっくり話を聞くことも難しいと思います。ところが、後半、特に最終日になると予定されていた商談はすでに終わっているので、各ブースは皆リラックスモードに入ります。このタイミングでブースに立ち寄ると、出展社の人たちも時間に余裕があるので、場合によってはCXOクラスの方が丁寧に説明をしてくれます。期間中に、気になる出展社を見つけたら後半に訪問することをおすすめします。



6)ネットワーキングイベントが充実


新しいビジネスパートナーとの出会いの場として意外と有効なのが展示会が終わった後に行われるネットワーキングイベント。各国の業界団体だったりAmazonなどの企業がホストしているイベントなど毎晩バルセロナ市街地で行われています。このようなイベントはターゲットがある程度絞られているため、比較的ビジネスの接点の強い方と出会うことができます。普段、東京などで行われているネットワーキングイベントとことなり、母集団は世界中からわざわざMWCに参加しにきたモバイル業界の要人たちです。我々も世界的なモバイル系の起業家を中心としたコミュニティのMobile MondayのGlobal Meetupのスポンサーをさせていただき、多くの出会いが得ることができました。



7)会場のネットワーク環境はつながれば儲けもの


これは日本の展示会でも同様の問題が発生することは多々あるのですが、特にMWCの会場のインターネット接続環境は最悪でした。無線LANや3接続はほぼ出来ないと思っていたほうが良いかもしれません。有線での接続も非常に遅かったり不安定だったりします。Webサービスやアプリの場合、インターネット接続ができないとデモすらできないという状況に陥ってしまうので、ローカルで動かしたり、ムービーを用意しておくなどの対策が必要だと思います。ちなみに、某大手企業のブースでのデモ環境を聞いた所、サーバを含めて全て会場に持ってきて現地に仮設のデータセンターを作ってしまっているとのことでした。なかなか、ここまではできませんが、何らかのバックアッププランは用意しておいたほうが良いでしょう。


8)新参者には厳しい現実


我々はJETRO主催のジャパンパビリオンの一角に出展をさせてもらったため、ホール入口近くの絶好の場所に出展をすることが出来たのですが、単独で出展をするとよほど大きなブースを構えない限りホール奥の端の方に追いやられてしまいます。今年にかけては会場が広くなったのでブース拡張や移動なども多数あったようなのですが、来年は今年と同じ会場なので、新規出展者参加ができたとしても大きなブースを抑えることは困難だと思われます。

9)ホテルの価格は通常の5倍、しかも満室


長らく不況と高い失業率に悩まされているスペインですが、このMWC開催期間中だけは様相が変わります。世界中からモバイル業界のVIPとそれを待ち受ける企業のスタッフがバルセロナに押し寄せるわけですから、高級ホテルにとっては稼ぎどき。とんでもなく高いレートでも、あっという間に予約が埋まっていきます。我々も6名での参加だったのですが、すでに昨年末の段階でリーズナブルな価格のホテルが見つからなかったため、貸しアパートを1週間借りるという策に出ました。合宿生活のようでしたが、なかなか楽しかったですよ。出展にかぎらず、来年のMWCへの参加を検討されている方は、ホテルの予約は早めに動きましょう。

10)体調管理が何よりも重要


海外での展示会は長い移動時間の上、一日中立ちっぱなしで英語漬け、また数々の不慮の事態への対応、時差ボケ、時差のある日本との連絡、なれない食べ物などなど精神的にも体力的にもかなり厳しい状況が続きます。前半は気が張っているのでなんとか持ちますが、後半や会期後にガクッとダメージが出て体調を崩すことがあるようです。今回のアシアルチームも、展示会終了後に体調不良になったり、帰国後に風邪をこじらせるメンバーもいました。特効薬はありませんが、現地では十分な睡眠とバランスの良い食事をとって体調管理に努めましょう。


以上、MWC出展に際しては、色々と大変なことはありましたが、海外展開のきっかけ作りとしては十分な効果はあったと思います。実際に、期間中で英語圏のユーザーも増えましたし、面白そうな提携候補先にも出会えました。

製品、サービスの海外展開を考えられている方がいましたら、是非、参加者ではなく出展社として海外展示会に出てみてください。多くの発見があると思いますよ。