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スマホアプリ開発の見積もりで気をつけたいいくつかのこと

こんにちは、鴨田です。

普段はプロジェクトマネージャーやデザインディレクション、デザイナーとして、
働いている時間が長いのですが、営業として他社様に出向き、
案件ヒアリングや見積もりをすることがあります。

スマホ案件に携わることが多いため、大体の場合はスマホアプリ案件なのですが、
見積もり時に注意すべき事が多々あります。

今日は、スマホアプリ開発の見積もりで注意すべき点について、
いくつかご紹介できればと思います。



1.対応OSのバージョン


対応OSに関しては、おそらくiOSAndroid両対応であったり、
どちらかをリリースしてから、もう一方を作るというケースが多いと思います。

重要なのは、どのバージョンを対象としてる作るのか、です。

iOS6.0以上、Android4.0以上、ということであれば、
ほとんど問題なく、開発を進めることが出来ます。

これが、iOS5.0以上とかAndroid2.2以上とかになると、
いろいろと気をつけることが多くなってくるため、
要件定義、設計、開発、テスト、とほぼ全ての行程において、
前者の開発よりもコストがかかってきます。

クライアントの希望や、コスト感に合わせて、
どのバージョンまでサポートするかを決めて、
見積もりを行いましょう。

また、iOSの場合はアプリがリリースされる時期と、
OSアップデートの時期が重なるときは注意が必要です。

まとめ:
出来るのであれば、最新メジャーバージョンを対象と出来れば吉。
対象を広げるとしても、Androidは2.3以上だと見積もりは抑えられます。
iOSは最新版が普及するのが早いので、最新版リリース時期と被るのであれば、
最新版+一つ前のバージョンとし、それ以外の場合は、
最新版のみでもシェアは確保できると考えられます。





2.検証端末


対象OS以上に、悩ましいのが検証端末です。
iOSであれば、そこまでパターンはないので、
最新機種+最新OSプラスαで問題ないと思います。

Androidは、あまりに機種がありすぎるため、
社内の開発機+クライアントの検証端末程度としたいところです。

また、機種によってパフォーマンスに相当の違いが出るため、
あまりスペックが高くない機種でもテストをし、
そちらに合わせてチューニングを行った方がよいです。

社内にない機種が検証端末となるようであれば、
開発時は他機種で行いつつ、テスト段階では必ず該当機種を用意するか、
検証センターに行って、確認しましょう。

最近は端末をレンタルしてくれるサービスも多々ありますが、
最新機種は人気が高く、すぐにレンタルできない事もありますので、
注意が必要です。

まとめ:
検証端末は予め2~3程度を決めておくこと。
ハイスペック端末だけでなく、ロースペック端末でも検証すること。
必要に応じて、検証センター、端末レンタルを行いましょう。





3.タブレット対応・画面の向き


アプリによっては、タブレット対応や画面の向きに応じて、
デザインのレイアウトを変える必要が出てくる場合があります。

もし、そのような対応を行う場合、
デザインや実装、テストにおいて、追加の工数が発生します。

特に指定がない場合は、
タブレットは最悪スマホのデザインをそのまま大きくすることも可能ですが、
あまり見栄えがしないことが多いので、レイアウト変更した方が無難です。

スマホの縦横対応に関しては、どちらか固定で作る方が開発はスムーズに済み、
コスト・工数においても削減することが出来ます。

最終的には、アプリの特性、ユーザビリティを考えて、
見積もりに反映させるのが良いかと思います。

まとめ:
要件次第ではあるが、コスト・工数面を考えると、
縦横対応しない方が開発はスムーズ。
タブレットや縦横対応する場合は、単なるレイアウト変更だけでなく、
工夫を凝らして、縦が面と横画面で機能的に使い分けができると、
アプリのUXが向上するだけでなく、完成度も上がります。





4.WebViewアプリ、Webアプリの問題点


ネイティブではなく、主にWebViewを使用したアプリ、
Webアプリの場合、気をつけるべき点があります。

iPhoneであれば、特に気にする必要はありませんが、
Androidでは、JavaScriptCSSでのアニメーションを多く行うと、
カクカク動いたり、動作が遅くなることがあります。

また、CSS3の機能を使用して、
影を付けたオブジェクトを多数配置すると、
スクロールが遅くなったりすることもあります。

そのため、アニメーションさせることが考えられる案件では、
チューニングに気を遣うことがあるので、
その分を考えて、見積もりを行うか、
非機能要件として、何らか定義を行うか、
などのケアをしておくといいと思います。

まとめ:
WebViewアプリ、Webアプリは、
iPhone/Andorid両対応が比較的簡単に出来ますが、
凝った作りにするとパフォーマンスに影響が出てくるので、
チューニングも視野に入れて、工数を見積もりましょう。
特に、Androidでのアニメーションは要注意です。






スマホアプリに限った話ではないですが、
見積もりが正しくないと、いろいろな意味で良くないことが多いので、
要件にあった正しい見積もりをするための参考になればと思います。

実際には、経験してみないとわからないこともあるのですが、
経験した後に、振り返りで改めて確認してもらえたら幸いです。

デザインの見積もりをお願いするときに気をつけること

こんにちは、デザインはさっぱりな高橋です。

さて、皆さんはウェブサイトのデザインの見積もりを社外へお願いしたことはありますか?
私は、これまで社内にデザイナーさんがいたり、他の人が担当されていたりで、実際に自分で行うことはありませんでした。最近初めてそういった機会があり、見積もりをお願いしたところ、最初からお伝えしておけば良いことが漏れていたりで、何度かやり取りをすることになり、担当の方のお手を煩わせてしまいました。

その反省から、次回はもっとスムーズに行えるよう、備忘録としてまとめておくことにします。

とはいっても、どれもこれも当たり前のことで特筆すべきことは何もなく、相手もプロですから足りない情報は引き出してくださるのですが、最低限ここに書いたことをメールに初めから記載しておくことで、スムーズに話が進み、お互いに時間を無駄にすることなくハッピーになれるかと思われます。

それでは、例としまして、ケータイサービスのデザインの見積もりをお願いする場合を想定してみます。デザインをお願いするものは、次の三つです。

・サイトロゴ
・PC向けページデザイン(1ページ)
・携帯向けページデザイン(50ページ/3キャリア対応)

以下、そのときに伝えておいたほうがいい/気をつけたほうがいいと思われることです。


■全般

1. 期日

いつまでに見積もりが必要かの提出期日。急ぎの場合は、概算で構わない旨も。
また、サイトの公開予定日から割り出されるデザインの納期も一緒にお伝えてしておくといいと思います。

2. 依頼内容

当然ですが、デザインを依頼したいものが何か(ロゴ、PCトップページ、携帯ページなど)を伝えます。
また、システム開発も請け負っているデザイン会社にお願いする場合は、デザインのみなのか、システムも含むのかも伝えます。

他、次のようなこともお伝えしておくといいと思います。

・アイコンやボタンなどのパーツも含むのか
・フラッシュの有無
・イラストの有無
・文章などの素材はこちらから提供するのか、考えてもらうのか
・コピーライターの文章は必要か

3. サイトの情報

どういったサイトなのかの概略を、伝えて構わない範囲で説明します。対象としているユーザーの世代・性別・嗜好などもあわせて伝えます。

4. 予算

予算がガチガチに決まっているとか、それほど多くの金額を割けない場合などは、正直にお伝えしたほうがいいと思います。そうすれば、限られた予算内でできる最善の提案をしていただけるかと思われます。

5. 優先順位

作業の優先順位も伝えます。

 例: ロゴ > モバイルTOP > モバイル他ページ用パーツ > PCページ

あと、納期・品質・コストの優先順位も伝えておくと、金額の配分を柔軟に変えて対応していただけるかと思われます。


■ロゴについて

納品してもらう際の画像形式を伝えます。AIなどのドロー画像がいいのか、JPEGPNGなどのビットマップ画像でいいのか。

また、1案毎に別費用となる場合もあるので、複数案から採用したい場合は「2案提案・1案採用」などのように、その旨伝えたほうがいいです。

他にも、ロゴの使用用途によっては金額が変わるところもあるようですので、サイト・広告・バナー・印刷媒体など、使用用途もあわせてお伝えしておくといいと思います。


■PC向けページデザインについて

納品物はパーツの切り出しおよびコーディングまで行うのか、それとも一枚絵(PSDなど)で構わないのかといったことを伝えます。
また、コーディングまでお願いする場合は、レイアウトはCSSかテーブルか、対応ブラウザは何になるのかといったこともお伝えします。


■携帯向けページデザインについて

1. 分量

全てのページをデザインおよびコーディングするのか、トップページのみコーディングをお願いし、他ページはパーツのみで良いのかなど、実際の作業量をお伝えします。

2. キャリアと対応機種

・対応するキャリアはどこか
・複数キャリアの場合、キャリア別にページを作成するのか、共通なのか
・どこまでの世代の機種対応か
・絵文字や画像はどうするのか
スタイルシートは使用できるのか
・動作確認はどこまで必要か、社員の所持端末とPC上のエミュレータのみで構わないのか

3. 参考サイト

どの程度のものを期待しているのか、参考となるモバイルサイトやサンプルがあればお伝えします。


■その他

1. 費用

デザイン会社にお願いする場合、構成やディレクション費など、実際の納品物以外の費用が必要になることが多いので、予算を組む場合はそういった費用も含める必要があります。

ちなみに、私は今回初めて知りました。(^^;

2. 実績

これまで携わったサイトのURLを教えていただけるようお願いしてみるといいです。サイトに載っていないものや、今回依頼するものに近いものを教えていただけたりすることもあるかと思います。
そうすれば、どういったデザインやコーディングをするところなのか判断ができます。


以上、見積もりをお願いするときは、もっとこんなことも先に言ってもらえると助かるよーっといったことがありましたら、ぜひぜひお教えくださいませ。

そして最後に、今回お見積もりをお願いいたしました際、快く対応してくださいましたデザイン会社のご担当さま、そして知人の○○ご夫妻に、この場を借りまして御礼申し上げます。m(_ _)m