Monacaアップデート: Cordova互換性向上とiOS言語設定
Monacaでは利用者の依頼や要望にもとづき日々改良を重ねています。最近、比較的大きなリリースを行いましたので、その内容と注意点について紹介します。
Cordovaプロジェクトのインポートに対応しました
ご要望の大きかった、Cordovaプロジェクトからのインポートを行えるようにいたしました。MonacaもCordovaを使用していますが、アプリの構成を定義するconfig.xmlの書式が異なっていることから、これまではインポートする際の入力チェックで失敗していました。
今回のアップデートで、Cordovaで作成したプロジェクトのフォルダを圧縮してzip形式にすることで、MonacaクラウドIDEでエクスポートしたファイルと同様の手順でインポートを行うことができるようになりました。インポートの手順に関する詳細は、下記のドキュメントを参照してください。
Monacaドキュメント:プロジェクトのインポートとエクスポート
Cordovaプロジェクトをインポートする際の注意点:
1. config.xml ファイルやplatformsフォルダはインポート時に無視されるため、IDEからAndroid/iOSアプリ設定を開いて必要な設定を行ってください。
2. JS/CSSコンポーネントを用いるために、index.htmlに以下を記載してください。
<script src="components/loader.js"></script>
<link rel="stylesheet" href="components/loader.css">
Android/iOSアプリ設定の一部を共通化しました
上記の対応に伴い、今後新規作成したプロジェクトでは、以下に示すAndroid/iOSアプリ設定項目が共通化されます。
- ・アプリケーション名
- ・パッケージ名(App ID)
- ・バージョン
- ・許可する外部URL
- ・オーバースクロールを無効
これは、これまでiOSとAndroidで別れていたconfig.ios.xmlとconfig.android.xmlをconfig.xmlに統合し、Cordova形式に準拠したことによるものです。
iOSの対応言語が指定できるようになりました
iOSアプリ設定で、対応言語を指定できるようになりました。
対応言語を指定すると、ビルドしたiOSアプリのネイティブUIメッセージが指定した言語で表示されるようになります。たとえばテキストをタップしたときに表示される「コピー」「貼り付け」などの文言です。これまでは未指定のためデフォルトで日本語が表示されていました。
なお新規作成したプロジェクトでは、Englishのみが選択された状態となりますので、ご注意ください。既存のプロジェクトについては、特に何も選択されていない状態となり、その場合は日本語が適用されます。