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JavaScriptの連想配列(ハッシュ)はArrayオブジェクトでも作成できる!?

タグ [  Tech  JavaScript  配列  PHP  ECMAScript  ]
こんにちは、橋本です。

今日は、JavaScriptの連想配列(ハッシュ)に関するお話をしたいと思います。

基本的にJavaScriptで連想配列を作るときには、Objectオブジェクトを使用します。
こんな感じ。

  1. var hoge = {
  2.   hoge: 'hoge',
  3.   fuga: 'fuga'
  4. };

キーと値を取るときはこんな感じ。

  1. for (var a in hoge) {
  2.   //キー
  3.   alert(a);
  4.   // 値
  5.   alert(hoge[a]);    
  6. }

基本的に配列のキーに文字列を設定することは出来ません。

…と思い込み、今まではこのやり方に特に疑問を感じずにやってきました。

ところが、今日とあるコードにArrayオブジェクトで連想配列を定義している記述が。
「そ、そんな馬鹿な!!ちゃんと動いているはずが…」と思ったのですが、問題なく動いているようで。

ただ、配列のキーに文字列を指定した場合、lengthプロパティには反映されず、alertで配列の中身を表示することも出来ない模様。

これはどういうことなのだろうと思い、いろいろ試してみました。

  1. //1. キー数字のみ
  2. var hoge = new Array();
  3. hoge[0] = 'hoge';
  4. hoge[1] = 'fuga';
  5.  
  6. alert(hoge.length); // 2

  1. //2. キー文字列のみ
  2. var hoge = new Array();
  3. hoge['hoge'] = 'hoge';
  4. hoge['fuga'] = 'fuga';
  5.  
  6. alert(hoge.length); // 0

  1. //3. キー数字&文字列
  2. var hoge = new Array();
  3. hoge['hoge'] = 'hoge';
  4. hoge['fuga'] = 'fuga';
  5. hoge[0] = 'puyo';
  6. hoge[1] = 'aaaa';
  7.  
  8. alert(hoge.length); // 2

どうやら配列のキーに数字を指定した場合のみ、配列の値として認識されるようです。

これはなぜか。

結論から言うと、配列のキーに文字列を指定した場合には、配列の要素としてではなく、Arrayオブジェクトのプロパティとして値が定義されます。

つまり、

  1. var hoge = new Array();
  2. hoge['fuga'] = 'hoge';

とやるのは、

  1. var hoge = new Array();
  2. hoge.fuga = 'hoge';

とやるのと同じということです。
Objectオブジェクトで連想配列を定義した場合と同様に、プロパティとして定義されるんですね。

ちなみに、ECMAScriptの仕様書を読むと、lengthプロパティのカウントには、内部メソッドのputメソッドを使っているようです。
(参考: Under Translation of ECMA-262 3rd Edition 15.4 Array オブジェクト (Array Objects))

次のように書かれています。

[[Put]] (P, V)

Array オブジェクトは変化した [[Put]] メソッドを用いて他の Native ECMAScript オブジェクトのために使用される。
A を Array オブジェクト、 P を文字列と想定する。
A の [[Put]] メソッドが、プロパティ P と値 V で呼出されるとき、次のステップが取られる:

1. A の [[CanPut]] method を名前 P で呼出す。
2. Result(1) が false ならば、戻る。
3. A 名前 P のプロパティを持たないならば、ステップ 7 へ。
4. P が "length" ならば、ステップ 12 へ。
5. A のプロパティ P を V に設定する。
6. ステップ 8 ヘ。
7. 名前 P のプロパティを生成し、値を V に設定し空の属性を与える。
8. P が配列の添え字でなければ、戻る。
9. ToUint32(P) が A の length プロパティ未満ならば、戻る。
10. A の length プロパティを ToUint32(P)+1 に変更 (または設定) する。
11. 戻る。
12. ToUint32(V) を算出する。
13. Result(12) が ToNumber(V) と等しくなければ、例外 RangeError を投げる。
14. A の length プロパティ の値未満であり Result(12) 未満でない各整数 k について、 A 自身が ToString(k) という名前の (継承したプロパティではない) プロパティを持つならば、そのプロパティを削除する。
15. A のプロパティ P の値を Result(12) に設定する。
16. 戻る。

ざっくり言うと、キーが数字だったらlength変更するけど、そうじゃなかったら、プロパティとして登録するだけって感じみたいですね。

普段PHPを使っていると、JavaScriptの配列でも連想配列を使用することが出来ると思い込みがち。
Arrayオブジェクトを連想配列として使用することも出来ますが、上記のとおり、lengthプロパティに反映されないなど、いろいろ弊害があるかと思います。

ちなみに、さきほど記載した「キー数字&文字列」で作成した配列をfor~in文とlengthプロパティを使用したfor文で表示すると、それぞれ違った結果になります。

  1. var hoge = new Array();
  2. hoge['hoge'] = 'hoge';
  3. hoge['fuga'] = 'fuga';
  4. hoge[0] = 'puyo';
  5. hoge[1] = 'aaaa';
  6.  
  7. // for~in文
  8. for (var i in hoge) {
  9.   alert(hoge[i]); //'hoge','fuga','puyo','aaaa'が表示される
  10. }
  11.  
  12. // lengthプロパティを使用したfor文
  13. for (var i = 0; i < hoge.length; i++) {
  14.   alert(hoge[i]); //'puyo','aaaa'が表示される
  15. }

紛らわしいので、やっぱり連想配列を使うときには、Objectオブジェクトを使った方がよさげですね。

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