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Monacaデバッガーの種類と使い分けについて

7月31日のリニューアルにより、利用可能なデバッガーの種類が増えました。ここでは、それぞれのデバッガーの特徴と役割についてまとめさせていただきます。

App Store/Google Playストア版とカスタムビルド版デバッガー

 7月31日より、新規で作成されるプロジェクトはCordova 3.5フレームワークにアップデートされました(過去のプロジェクトはCordova 2.9で動作します)。詳細につきましては、こちらの記事を参考にしてください。

 App Store/Google Playストア版デバッガーは、それぞれApp Store/Google Playストアからダウンロードしてすぐに利用が可能です。ストアに公開されるものはバージョンが3.0にアップグレードされ、Cordova 3.5フレームワークが搭載されています。なお、Android用はすでにGoogle Playから提供が開始されておりますが、iOS用は申し訳ありませんが、審査中となっておりますので、後述するカスタムデバッガーをお使い頂きますようお願いいたします。

 このデバッガーを使ってCordova 2.9用のプロジェクトを実行しようとすると、警告が表示されます。Cordova 2.9用のプロジェクトでも無視して実行することは可能ですが、細かい挙動が異なることから期待通りに動かない可能性があります。

 ストア版デバッガーは、下記の注意点があります。

  • Monaca Backendから送られるプッシュ通知を受けることが出来ます。
  • Monacaの標準Cordovaプラグイン以外は組み込まれていません

 カスタムデバッガーには、Cordova 2.9版とCordova 3.5版があります。カスタムデバッガーは、ストア上には掲載されておらず、IDEからインストールできるデバッガーです。ただし、iOS版は証明書が必要になるため、Apple Developer Centerのアカウントが必要となります。

 カスタムデバッガーは、それぞれCordova 2.9用または3.5用のプロジェクトを実行出来ますが、Monaca BackendのPush通知には対応していません。Professionalプラン以上のユーザーの方は、カスタムCordovaプラグインの組み込みにも対応いたしました。

 以上をまとめると、現在配布しているMonacaデバッガーの一覧と特長は以下の表のようになります。

デバイスデバッガー特徴
iOS用バージョン3.0(App Store版)※現在、申請審査中
Cordova 3.5ベース
Push通知を受け取れる
カスタムプラグインは追加不可
バージョン3.0(カスタムビルド版)Cordova 3.5ベース
ビルドが必要
Push通知を受け取れない
カスタムプラグインを追加可能(Professionalプラン以上)
バージョン2.3(カスタムビルド版)Cordova 2.9ベース
ビルドが必要
Push通知を受け取れない
Android用バージョン3.0(Google Playストア版)Cordova 3.5ベース
すぐに利用が可能
バージョン3.0(カスタムビルド版)Cordova 3.5ベース
ビルドが必要
Push通知を受け取れない
カスタムプラグインを追加可能(Professionalプラン以上)
バージョン2.9(カスタムビルド版)Cordova 2.9ベース
Push通知が受け取れない

Android用ハイパフォーマンス版デバッガー

 さらに、Cordova 3.5版Androidデバッガーには、通常版とハイパフォーマンス版の2種類が種類が存在します。

 ハイパフォーマンス版は、ベータ版という扱いではありますが、下記の特徴があります。
 

  • 最新のChromiumベースのブラウザーエンジン(インテルのCrosswalk)を用いており、高速なレンダリングと高度なCSS、JavaScript APIを利用可能です。
  • USB接続をすることでChromeからのリモートデバッグを行うことができます。
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