iOSデバッガー3.2の変更点について
1月24日より、iOS版の最新デバッガーである3.2.0の配信を開始しました。このデバッガーではCordova 4.1への対応やステータスバーの搭載をとりやめるなど、いくつか大きな変更点があります。本記事にまとめていますので、ご参考にしていただきますようお願いいたします。
変更点の概要
iOS版Monacaデバッガー3.2.0は、以前のバージョンと比べて下記の変更が行われています。
Cordova 4.1にアップデート
デバッガーが搭載しているCordovaを、最新のCordova 4.1.0にアップデートいたしました。その結果、最新のCordova APIに対応し、バグ修正や安定性の向上が行われています。
CordovaのStatus Barプラグインの取り外し
これまでiOS 6との互換性をとるために、Status Barプラグインを標準で組み込んでいました。それにより、iOS 7やiOS 8で動かした場合にも、画面上部にiOS 6と同様のステータスバーが常に表示されていました。今回からStatus Barプラグインをデバッガーから取り除いたことで、アプリの見た目がiOS 7以降のフラットデザインに最適化されるようになります。
Android版やビルド機能のアップデートは近日対応
ビルドサーバーのCordova 4.1へのアップデートは近日中に行う予定です。改めて告知いたしますので、お待ちいただければ幸いです。なおCordova 3.5のプロジェクトは、引き続き維持されるように配慮いたします。
既存のプロジェクトへの影響
この変更により、これまでのデバッガーで動かしていたアプリには、下記の影響がでる可能性があります。いずれもビルド時には問題ありませんのでご安心ください。
ステータスバーの見た目が変わる
画面一杯にHTMLコンテンツが表示されるように変更になります。
旧バージョン Status Barプラグインあり | 新バージョン Status Barプラグインなし |
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動かないCordova APIがある可能性がある
Cordova APIの関数やメソッドのなかには、新しいバージョンで対応しないものがある可能性があります。
対応策
既存プロジェクトの対応方針として、下記の2点を推奨いたします。
1. 既存のアプリを変更したくない場合
カスタムビルド版デバッガーを利用することで、以前のバージョンのデバッガーと同じものを作成することができます。この場合、Status Barプラグインも組み込まれ、Cordovaのバージョンも3.5.1となります。
カスタムビルド版デバッガーの使い方については、こちらのドキュメントを参照してください。
2.新しい見た目(画面いっぱいの表示領域)に合わせる場合
[設定]→[Cordovaプラグインの管理] より、Status Barプラグイン(org.apache.cordova.statusbar)を無効にすることで、ビルド時にもStatus Barプラグインが取り除かれ、デバッガーと見た目を共有できます。
ただしこの場合、プログラムコードに下記の通り修正が必要になります。
- Onsen UIを使用している場合は、ons.disableAutoStatusbarFill()関数の呼び出しを削除(コメントアウト)してください。
- Onsen UIを使用していない場合は、CSSのmargin-topなどを使い、iOSの場 合にはページ上部に20px分の余白を作成してください。
本件に関するお問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、Monacaサポートをご利用ください。
以上、よろしくお願いいたします。