英単語を覚えるためのいくつかの戦略
こんにちは、斉藤です。
ITエンジニアと切っても切れない関係なのが英語ですね。
ライブラリの公式ドキュメントを読むとき、Github上でやり取りするときには避けては通れません!
そう思って英語を勉強している訳ですが、英単語と格闘することが多いです。
という訳で、今回は"英単語を覚えること"に焦点を当てて、いくつか方法を紹介します。
そもそも"英単語を覚えよう"と至った経緯について
いままでこんな方法で英単語を調べてきました。
* 紙の辞書を引く
* 電子辞書を引く
* 端末上でテキスト選択し、ビルトインアプリや翻訳APIなどでスムーズに翻訳
こうやって、テクノロジーの進歩とともに楽に調べてきた訳なのですが、最近ではテキスト選択するのも面倒くさい!と思うようになってしまいました。
という訳で辿り着いたのが以下の結論です。
最初から頭の中に入れておけば良いのでは…?
なるほど、確かに頭の中の記憶媒体であれば、辞書を引いたり、テキスト選択するという、 物理的に何かをするという手間が省けますね!
ということで、本題の通り英単語を覚えていくことにしました。
覚えるための基本戦略
まずは他の方法と合わせて使う基本的な方法です。
- 単語帳に単語と意味を書き出して、できるだけ毎日見返す
泥臭いですが、単語帳を作って毎日見返すに勝る方法は無い!と思っています。
ただ、紙とペンを使わずにこんなアプリを使うという方法もあります。
このアプリの嬉しいところは、忘却曲線という概念を利用して復習する頻度を自動的に変更してくれる、というところです。
詳しい説明は他に任せますが、要は適切なタイミングで見返せば徐々に長く覚えていられるようになるよ、という話になります。
* Anki
* 忘却曲線 - Wikipedia
- 画像検索で意味を絵で見る
これは以前、かなり話題になりましたね!
英単語を一瞬で覚えるための単純で強力なテクニック - UIU
意味を文字で掴むよりも、絵で見た方が早い!という場合は、検索エンジンを使いましょう。
例えば、似たような英単語にstack, pileがありますが、どちらも名詞として"積み重なり"という意味を持っていま す。
では何が違うのか・・・
* stackのgoogle画像検索結果
* pileのgoogle画像検索結果
パッと見て違いが分かるでしょうか?
* stackは "きちんとした" 積み重ね
* pileは "単なる" 積み重ね
と、意味を知ることができます。
たまに映画のタイトルや人物名に使われていたりして、よく分からないという欠点が存在します(pileもその一つだったので、検索ワードを"pile english"としています)。
ここまでが基本戦略になりますが、これらだけだと覚えていくも のとしてもかなり無味乾燥なため、頭に定着させる作業としてはとても辛いものになります。
これを以下のいずれかの方法と組み合わせることで、単語の定着率を補強します。
コロケーション(連語)
単語を二つ組み合わせることで、覚えやすいイメージを掴む、という方法です。
例えば、
* mansion
* spectator
* bold
* excited
* idea
* haunted
と単語をつらつら覚えていくのではなく、これを二語づつまとめて、
* bold idea(大胆な考え)
* excited spectator(興奮した観客)
* haunted mansion(ホーンテッドマンション)
という方がイメージが湧いて、頭に入る気がしませんか?
特に"ホーンテッドマンション"は映画やアトラクションでおなじみですね!
メリット
* 一度に二つ単語が覚えられる
* この考えを元にした英単語書籍が存在する
* 適切な書籍を選べば、頻出単語を狙って覚えられる
* 形容詞 + 名詞、名詞 + 動詞の組み合わせで覚えられる
デメリット
* 副詞、前置詞などが連語内に出てきにくい
メリットにもあるように書籍が存在するため、レベルに応じて書籍が単語を集めてくれます。
この手の書籍では"英単語ピーナツほどおいしいものはない"という本が有名ですね!
レキシカルセット(Lexical set)
同じシチュエーション、文脈で使われそうな単語をまとめて覚える、という方法です。
* 夏: summer, beach, ocean, island, shore, parasol, oyster, sand, shell, palm tree…
* 映画: movie, video, popcorn, cola, seat, sound, quiet, picture, theater, actor, actress, oscar, ticket...
単語を一つづつ覚えるのではなく、こんな風に一つのシチュエーションから連想する方が頭に残りやすいですよね。
メリット
* 風景を想像するだけで、まとめて単語を想像できる
* 名詞を覚えるのに向いている
デメリット
* 名詞以外はリストにしにくい(覚える本人が想像しにくいと思います)
* この手の書籍を見かけたことが無い
欠点にも書いていますが、この手の書籍は見たことが無いので、0から自分で単語を集めてこなければならない可能性が高いです。
このレキシカルセットという概念も、以下のサイトから知ったものです。
* Lexical sets - BBC Learning English
* Lexical set - Wikipedia
ストーリー
物語という一つの文脈を使って、それぞれの単語をイメージづける、というレキシカルセットとほぼ同じ方法です。
本やまとまった文章を読んで、その中に出てくる知らない単語を拾い上げるという作業で覚えていきます。
筆者が一番好んで使う方法です。
例えば、赤毛のアンを見たことある人なら分かると思うのですが、
Anne sobbed. -> アンってよく"泣いて"いるなーとか、
他には、マインクラフトの小説版があったので、
Steve sprinted away from the skeleton. -> スケルトンって危険だから、"全力疾走して逃げる"こともあるよねーとか、
という風に単語に登場人物のイメージをつけて覚えていきます。
単語帳に登録する単語には、その本のタイトルも書いておくと見返した際に思い出しやすいです。
メリット
* 登場人物の性格、物語の特徴とともに覚えられるから、用法によらずイメージをしやすい
* 単語だけでなく、句動詞、知らない言い回しなども覚えられる
* シリーズ物を読むと、使われている単語も前の巻で覚えたものが出てくることがあるので、調べながら読むのだけど徐々に楽になる
デメリット
* 頻出単語かどうか関係なく、出てきた単語を覚えていくことになる
* 一生使わない単語も覚えることになるかも
* 文章を読むという作業が余分に発生するため、とにかく時間がかかる
* 読む本の種類や対象年齢を変えるだけで、出てくる単語がかなり変わる
筆者の場合、この手の60ページぐらいある本を30冊ぐらい読んで、一冊当たり知らないものが 30[単語 or 言い回し]見つかりました。
つまり、30*30 = 900[単語 or 言い回し]覚えたことになります。
たくさん読んだなーって満足感はありますが、それでも1000も増えてないという事実!
この方法の場合、読書が好きだと楽しいのですが、とにかく時間がかかります・・・。
この手の書籍では洋書がもちろんそうですが、英語学習者向けに以下が有名ですね!
* Oxford Bookworms
* Penguin Readers
語源
接頭辞、語根、接尾辞に分けて意味を理解する、という方法です。
例えば、
* unbelievable = un + believe + able
* un: <否定の意味を語根に加える>
* believe: 信じる
* able: <できるの意味を語根に加える>
信じる + できる = 信じられる
信じられるを否定 = 信じられない
となるわけですね。
語根を知ると、知らない単語に出会ったときにも意味が想像しやすい、と言われています。
ただ、筆者はこの手の本を一冊持っているだけでやり込んだことは無いため、効果がどこまであるかはまだ分かっていません・・・。
(番外編)ゲーム
知っている人は当然の知識ですが、ゲームFinal Fantasyの魔法はかなり英語が語源となっています。
* ファイア: fire
* ブリザド: blizzard
* サンダー: thunder
* メテオ: meteor
* コメット: comet
* テレポ: teleport
* レビテト: levitate
FFをやれば、英単語に親しみが持てる訳ですね(かなり限定的な単語ばかりになりますが)。
中学生の頃、こういう風に英単語を覚えて、英語が好きになったものです。
ケアルはcureから来ていると思うのですが、怪しいので詳しい方はコメントください。
あとFF3にサイトロという魔法があったのですが、語源がいまだに謎です(site + xxx ...?)。
まとめ
今回は英単語の覚え方をいくつかご紹介しました。
必要な英単語を集中的に覚えるならコロケーション。
コンテキストごとに覚えるならレキシカルセット。
時間をかけても楽しんで覚えるならストーリー。
という感じでしょうか。
英語は英単語が全てではありませんが、それでも新しい単語を知れるとかなりワクワクしますね。
他にも知っている方法があればぜひ教えてください!
それでは、また!
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(外国籍の方も数名いますので、英語学習へのモチベーションが上がること間違い無いです!)