Monaca Localkitを使ってできる6つのこと
Monacaアプリの開発がローカル環境で可能になるMonaca Localkit、お使いでしょうか。今回の記事ではMonaca Cloudとどう違うのか、どういった方々にMonaca Localkitが向いているのかについて紹介したいと思います。
1. バージョン管理が使いやすい
Monaca Localkitは必要なファイルがローカルに配置されています。そのためGitであったり、Subversion、Mercurialといったバージョン管理システムとの接続がとても容易です。もちろんGitHubにデータを保存することもできます。
2. 各種ビルダーとの組み合わせ
Monaca Cloudの場合、予めWebブラウザでプレビューできる機能がありましたが、Monaca Localkitを使った場合は自分で用意するのが一般的です。そんな時、GulpであったりGruntなどと組み合わせることでビルド作業であったり、HTTPサーバを立てたりするのが簡単になります。
Gulpを使うことでJavaScript/スタイルシートファイルを編集したらミニファイしたり、連結するようなことも簡単にできるようになります。他にもBowerを使って外部ライブラリを容易にインストールすることもできるでしょう。
3. 代替言語が使いやすい
Gulp、Gruntなどを使うもう一つの利点として、JavaScriptやCSS、HTMLの代替言語が使いやすいというのが挙げられます。JavaScriptであったらCoffeeScriptやTypeScriptであったり、スタイルシートであればLessやSassがよく知られています。HTMLにおいてもHamlのような軽量なマークアップ言語があります。
そうした代替言語を使ってMonacaアプリを作成しつつ、編集したタイミングでHTML/JavaScript/CSSファイルを生成するようにすれば開発はとてもスムーズになるのではないでしょうか。
4. 好きなエディタが使える
そして大きな利点の一つがWebブラウザ上のIDEではなく、自分の好きなエディタが使えるということでしょう。秀丸エディタ、Textmate、Emacs、Vim、Sublimetext、Atomなど多くのエディタが存在します。Visual StudioやWebstorm、EclipseのようなIDEを使うこともできます。
普段使い慣れたエディタを使って開発できればそれだけで開発効率は向上するでしょう。
5. Chrome Dev Toolsでデバッグできる
Monaca Localkitを使いつつUSBケーブルで母艦とつなぐことでChrome Dev Toolsを使ったデバッグ環境が使えるようになります。JavaScriptで動的に変更したDOMの確認はもちろん、ブレークポイントやステップ実行に使うこともできます。
指定したDOMがスマートフォン上でもハイライト表示されるなど、デバッグ効率が大幅に向上するはずです。
6. ユニットテストができる
アプリに限った話ではありませんが、開発を行う上でテストはとても大事です。これまでのMonacaアプリの場合、Web上のIDEであるために自動テストがしづらいという問題がありました。その点、ローカルであればいつでも自由にユニットテストが行えます。
GitHubなどにプッシュしたタイミングでテストを行ったり、それが通ったらMonaca Cloudでビルドすると言ったような操作も考えられるでしょう。より自動化された開発環境を作る上でMonaca Localkitは欠かせないツールと言えるでしょう。
Monaca Localkitを使うメリットは他にも考えられますが(インターネット接続がなくても開発できるなど)、何よりもまず使ってみてもらうのが早いと思います。ビルドだけクラウド上で行い、普段の開発はMonaca LocalkitとMonacaデバッガーを使ってさくさくと進められる楽しさが感じられるはずです。