こんにちは、生形です。
Monacaのサービス連携機能に、新しくAmazon Mobile Analyticsが加わりました!
Amazon Mobile Analyticsは、アプリの利用状況を調べることができる高機能な分析ツールです。
それでは早速、Amazon Mobile Analyticsの使い方を見ていきましょう。
Amazon Mobile Analyticsを利用するためにはAWSのアカウントが必要になります。
アカウントをお持ちでない方は、まずAmazon Mobile Analyticsを開いて、「サインアップ」ボタンからアカウントを作成して下さい。
アカウントの作成にはクレジットカード情報が必要となりますが、毎月1億回までのデータ収集は無料で行うことができます。
サインアップが完了したら、「Sign In to the Console」をクリックします。
AWSのサービス一覧が表示されますので、「Mobile Analytics」を選択します。
「Get Started」をクリックします。
アプリの名前を入力して、「Create App」をクリックします。
次に、アプリからAmazon Mobile Analyticsにアクセスするための権限作成画面が表示されます。
特に何も変更せずに「許可」をクリックします。
これで、Amazon Mobile Analyticsの設定は完了です。
最後にサンプルコードが表示されますので、「JavaScript」タブを開き、
「2. Initialize the Mobile Analytics Manager」以下に記述されているソースコードをコピーしておきます。
Monaca IDEの「設定」メニューから「外部サービス連携」を選択します。
Amazon Mobile Analyticsの「詳細」ボタン>「セットアップ」ボタンの順に選択してください。
セットアップが完了したら、Monaca IDEの「設定」メニュー>「JS/CSSコンポーネントの追加と削除」を選択します。
JSコンポーネントが2件追加されているので、まず「aws-sdk-mobile-analytics」の「設定」ボタンをクリックします。
「aws-sdk-mobile-analytics.min.js」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
次に「aws-sdk-js」の「設定」ボタンをクリックし、「aws-sdk.min.js」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
※このとき、必ず両方とも圧縮版のファイル(ファイル名にminがついている方)を選択して下さい。
※現在、非圧縮版には既知の問題があり、プロジェクトに組み込むとエラーが発生してしまいます。
2015/9/2 追記
上記の不具合は修正されました。
現在は、圧縮版、非圧縮版のどちらでも正常に動作します。
これで、Amazon Mobile Analyticsを利用するためのライブラリがインストールされました。
最後に、index.htmlの<script>タグ内に先ほどコピーしたソースコードを貼り付けて下さい。
オプションの指定を削った、最少構成のソースコードは以下の通りです。
(IdentityPoolIdとappIdの値は人それぞれ異なります)
AWS.config.region = 'us-east-1';
AWS.config.credentials = new AWS.CognitoIdentityCredentials({
IdentityPoolId: 'xxxxxxxx'
});
var options = {
appId : 'xxxxxxxx'
};
var mobileAnalyticsClient = new AMA.Manager(options);
これで完成です!Monacaデバッガーでアプリを実行してみましょう。
アプリが実行されてから、Amazon Mobile Analyticsに反映されるまでには一時間程度かかります。
時間を置いてから、Amazon Mobile Analyticsの管理画面を開いてみてください。
先ほどサンプルコードが表示されていた画面上部の「Dashboard」を選択すると、
アプリ利用状況が以下のようにグラフで表示されます。
このように、新規ユーザーやリピートユーザー、ユーザー定着率などが可視化されます。
このデータを上手に活用して、皆さんのアプリの満足度向上・ユーザ獲得・収益増加などに役立て下さい。
Amazon Mobile AnalyticsはMonacaのBasicユーザーの方でもお使い頂けますので、ぜひ一度試してみて下さい!