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TiEconでWebの世界舞台を知る

田中です。

社長ブログでの書き込みは久しぶりですが、今後はこちらのセクションに力を入れていきたいと思います。

さて先日シリコンバレーにてTiEconというカンファレンスがあり、参加して参りました。
こちらのページから概要をご覧いただけます。

実は1人でシリコンバレーに訪れたのは初めてなのですが、結果としては自分の考えがまとまり、とても良い時間を過ごせました。なかなか東京で仕事をしていると煮詰まってしまう事が多いのですが、向こうにいると、消極的な話は次にして、まず先の事を考えようという気持ちになります。

このTiEcon、著名な方の講演と、ネットワーク作りの機会を提供してくれるカンファレンスでした。講演者の面子としては、言わずとしれたTim O'reilly氏だけでなく、SONYの出井氏、BitTorrent創業者Navin氏、Salesforce.comのCEO、Marc Benloff氏、eBayのCEO、Meg Whitman氏、i-modeの仕掛け人である夏野氏など、蒼々たる方々です。

彼らに共通するのは、アントレプレナー精神が非常に強いこと。特にTim O'Reilly氏のパネルで参加されている方々は「ビジネスプランを考える暇あったら、すぐに物を作れ」と言ってました。Benloff氏は「自分の時間、社員の時間の1%を社会貢献に使っている。その気持ちが大切なんだ」と。女性CEOであるWhitman氏は「とにかく外に出てネットワークを作ること」が大切と話していました。

特にMeg Whitman氏の話は非常に素晴らしく、印象に残りました。別の機会にでも、僕なりに考えをまとめてここに掲載したいと思っています。

さて講演だけではなく、むしろメインイベントと思うのが「ネットワーキング」。講演の間の15~30分間を惜しんで、みな席を立ち、廊下に出ます。廊下で、初対面の人に「Hi!」と声をかけ、ビジネスの話をする訳です。

驚くことに、参加者4000人ほどの参加者の全員が、起業家あるいはその支援者であること。昼ご飯で隣になった人との会話も、「あなたは今何の会社を経営しているの?」から始まります。日本でまだまだ珍しい「起業」という選択だけで目立つという訳ではないことが分かり、大変刺激になりました。13才でゲーム会社のCEOをしている人がいたり。

僕は最初、とても萎縮してしまい、声をかけることに苦労しました。ただ、声を掛けられるようになってから、同じ方法で会話を始めることができるようになりました。

もちろん相手が誰だか分からないまま声をかけるので、当然自分と話が合わない場合もあります。それはお互いにとって「その時点では意味のない」出会いだという事で、そそくさと次の人との話題に移ります。そうこうしながら、千載一遇の出会いの確率を高めていく訳です。

今回、改めてシリコンバレーのすごさを身に染みて理解した訳ですが、同時に実際にアメリカに打って出るための一歩を踏み出せたことを実感しました。後半の社員旅行組にはその辺りの経験を期待しますし、何より「ハングリーに挑戦する」ために、もっと社内で話し合いたい。

僕たちIT企業にとってシリコンバレーは世界一の舞台であり、そこでの成功に向かって努力することが、会社、個人にとって大きな成長になると信じています。

幸いなことに、仲間は皆、前向きな気持ちを持っています。そのためにも、将来に対して考える機会や仕組み作りに励むことが、僕の今の課題です。

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