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シリコンバレー旅行を振り返って;彼らと僕たちの違い

こんにちは、田中です。
既にメンバーのブログにもある通り、昨日までの1週間、シリコンバレー旅行に行ってました。

今回でアシアルの今年入社組を除く全員がシリコンバレーを肌で感じ、改めて違いを考え合うことができました。自分も大きな収穫を得て日本に帰国できた訳ですが、特に彼らと僕たちの仕事観の違いについて、大きく刺激を受けました。

“日本人は朝から夜遅くまで仕事はするけど、ビジネスは少ないよね”

これは、Mino WirelessのCEOをされている、Jing Liuさんと話していた時に出た話題です。

日本では、とにかく朝から晩まで働きづめの僕たち。同じぐらい仕事をしているのかと思うと、彼らは朝10時頃から働き始め、遅くても6時には帰宅するみたい。

もちろんその後、在宅で仕事をしている人も多いみたいですが、それでも僕たちのように朝から深夜まで働くスタイルは「働き過ぎ」に見える様です。そのときに出たのが上の言葉。

とにかく自分たちのビジネスの価値を高めることに全力を尽くし、それ以外はサクッと切り捨てる。僕たちはこれが出来ていないのだと猛省しました。

で、僕からの日本人的な質問:「バグが出たときとか、土日でも直すっていう姿勢は無いの?」
Jingは、“そのためにQuality Assurance(品質保証)チームがいる”と答えてくれました。“1人で仕事を始めたときは何でもやっていたけど、今は完全なチーム制。自分の仕事にフォーカスする仕組みを作るんだ。そのために、会社に適さない人材はすぐに入れ替えるよ。”

Infoteria USAの江島さんも、同じことを仰っていました:
『残りの20%を作るのに労力の80%がかかる。日本はそこを頑張るけど、こちらの会社は、そこを頑張るぐらいだったら、新しい80%を作ろうとする。日本は余りにも品質に対する要求が大きいよね。』

ベンチャーが成長する上で必要なのは、自分たちのビジネスの居場所を見つけることだと思っています。裏を返せば、お客さんを見つけること。

そのために必要なのは、カスタマイズによるオーダーメイド開発ではなく、ちょっと性能や機能は劣るかも知れないけど、より安価に、より効率的にソフトウェアを提供すること。

言葉では理解できていたつもりでしたが、現実を見ていると僕は全然分かっていなかった気がします。それに対し、彼らはとてもやり方が洗練されていると感じました。

もちろん日本は日本の文化があり、優れている部分も多いと思ったのも事実です。ただ、アメリカのネットベンチャーがインターネット界を風靡している事を考えると、彼らの文化を理解することは、十分価値に値すると思います。

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