Cordova 11について
Monacaチームの小田川です。
2021年12月21日に、Cordova 11がリリースされました。詳しくは、以下を参照してください。
今後、MonacaでもCordova 11に対応していく予定です。Cordova 11では、既存のMonacaプロジェクトに対する影響範囲はあまり大きくありませんが、Cordovaプラグインの開発を行うような場合は、ローカルPC上にCordova環境を構築する必要もあるため、今回は、Cordova 11の内容や注意点についてみていきたいと思います。
Cordova 11（Cordova CLI 11.0.0）
Cordova CLI 11.0.0では、以下の最新ライブラリーとテンプレートが使用されるようになっています。
Cordova CLI 11.0.0未満では、macOS Montereyにアップデートした場合、Cordova CLIが正常に動作しない問題がありましたが、Cordova CLI 11.0.0からは、この問題が解消されています。
Cordova CLI 11.0.0未満を使用している場合は、Cordova CLIを再インストールすることで、この問題を回避することができます。詳しい内容につきましては、以下を参照してください。
Cordova CLI 11.0.0の注意点
Cordova CLI 11.0.0からは、Nodejs 10のサポートが終了し、Nodejs 12以降が必要になります。そのため、Cordova CLI 11.0.0未満のバージョンをNodejs 10以下で使用している場合、Cordova CLI 11.0.0へアップデートすると動作に問題が発生する可能性があるため、注意が必要になります。
Cordova Lib 11.0.0
Cordova Lib 11.0.0では、以下のように最新のメジャーバージョンのプラットフォームが設定されています。そのため、Cordova 11では、最新のメージャーバージョンのプラットフォームを使用する形になります。
- cordova-android@^10.1.1
- cordova-electron@^3.0.0
- cordova-ios@^6.2.0
「cordova-android@10.1.1」「cordova-electron@3.0.0」「cordova-ios@6.2.0」については、現在、Monacaで提供しているCordova 10用のMonacaプロジェクトで使用できます。
Androidプラットフォーム10系は、既存アプリの動作に影響を与える可能性のあるアップデートになっています。Cordova 11からは、Androidプラットフォーム10系以降が使用されるため、MonacaプロジェクトでAndroidプラットフォーム10系未満が設定されている場合は、事前にAndroidプラットフォーム10.1.1 を使用して動作確認を行うようにしてください。
Androidプラットフォーム 10系の注意点については、以下を参照していください。
cordova-create 4.0.0
Monacaでは、Cordova CLIで作成されるCordova用のプロジェクトは使用しないため、直接は関係ありませんが、cordova-create 4.0.0では、最新のHello Worldテンプレートが使用されるようになります。
cordova-app-hello-world 6.0.0
Cordova用プロジェクトのHello Worldテンプレート最新版になります。
Androidプラットフォーム10系からcordova-plugin-whitelistの機能が統合されたため、cordova-app-hello-world 6.0.0からは、cordova-plugin-whitelistが削除されています。また、config.xmlに設定されているaccessやallow-intentの設定が変更されています。
cordova-app-hello-world 6.0.0の詳しい内容については、以下を参照してください。
おわりに
Monacaでは、引き続きCordovaの最新バージョンに対応していく予定です。CordovaのブログやGitHubで公開されているCordova関連のサイトでは、Cordovaに関するリリース情報や不具合報告等をいち早く確認することができます。Cordovaの最新情報を確認したい場合は、CordovaのブログやGitHubをチェックしてみてください。
