その他

EmacsでDvorak配列を使う

キーボード配列といえばqwerty配列がデファクトスタンダードですね。
市場に出回る製品でqwerty以外を搭載したものは無いと言っても過言ではないほどです。
普通に使う分にはqwertyだけで十分。他の配列は邪道。qwerty最強!な雰囲気がありますが、
自分はあえて「Dvorak配列」に手を出してみました。

理由は単純で、効率があがる・・・らしい。
ググってみると左右交互打鍵だの連続打鍵などの効率が云々と書いてありますが、読んだところでよくわかりません。
「百聞は一見にしかず」ということで実際に練習してみました。

Dvorakを入力出来ないと話にならないので、$ setxkbmap dvorak を実行して、全体をDvorakにしてみましたが、全然打てないので仕事にならなかったのでシステム全体は諦めました。
多少遅くても問題無い環境と言えば、コーディング中ということで、EmacsだけどうにかしてDvorakか出来ないかとググってみると、

http://dvorak.mwbrooks.com/

このサイトの

http://dvorak.mwbrooks.com/qwerty.el

にたどり着きました。

これをロードして M-x dvorak で実行すれば見事にDvorak配列に。
M-x qwerty でqewrtyにもどります。
(ただし、英語キーボード用なので、日本語キーボード用に少し修正する必要があります)

時間に余裕のある時はちまちまとDvorak練習。時間が無いときはqwertyに切り替えて・・・と繰り返しているうちに、1ヶ月程度で普通に使う分には問題ない速度になりました。
ただし、途中で”r”,”l”の配置に疑問を感じたときから「どうせ他でDvorak打つことも無いので、普段使いに最適化しよう」と思い立ちカスタマイズしました。

anti-qewrtyの行を編集して、


 (anti-qwerty "';hpykgcu.,:>Zaoeridltnvzq-jfxbmws/\"=$PYKGCUH{}AOERIDLTN^@_*JFXBMWV?[]<SQ+!`"
  "qwertyuiop@:*=asdfghjkl.-zxcvbnm,;/QWERTYUIOP{}ASDFGHJKL'\"_XCVBNM<>?[]`+Z^!$"))

こんな感じに。

こうなった理由は、文字の出現頻度の差です。とあるシステム全体で使用している文字をカウントしたところ、


   5490 Z       64070 D
   6699 J       64229 N
   8022 X       74286 2
   8117 K       78768 .
   8133 \       79870 R
   9733 Q       79955 1
  11526 z       85729 I
  15956 q       86880 S
  15968 V       88447 T
  16066 W       93242 b
  19486 Y       94484 A
  20686 7       98135 E
  21690 9      100104 y
  22641 8      112122 *
  22838 j      137194 ,
  22896 6      151408 g
  25659 G      157805 f
  28387 H      163209 m
  29118 B      169050 (
  30923 U      169075 )
  31112 5      176303 =
  31609 4      194718 '
  35662 M      198600 u
  42190 3      214832 d
  42562 F      226900 h
  47464 }      227166 p
  47497 {      258600 c
  50118 x      260312 $
  51508 L      306474 l
  52031 w      390661 o
  52757 P      406657 n
  54886 k      429489 s
  57478 v      478070 r
  59704 "      503466 i
  61102 O      522085 a
  62715 0      616784 t
  63463 C      760272 e

以上の様になったので、出現頻度の高いものを中段に、それ以外を上段下段の打ちやすい位置に配置。
基本的に大文字と小文字は同じキーですが、”$”だけはHと入れ替えています。
PHPは事あるごとに”$”を打つので良い位置に。

使用感としては、若干効率が上がったかどうははよく分かりませんが、打つのは楽です。
指を動かす距離が明らかに減って、タイプミスも少なくなったような、そうでもないような・・・。(でも、中段に揃っているのはかなり便利ですね)

ちなみに、かな入力の方は全然試していません。(普段がNICOLAなので)

一通り打てるようになったので、出来れば全てDvorakにしたいのですが、vimのキーバインドを初め、様々なキーバインドが訳分からなくなるので、Emacs以外はqwertyのまま使っています。
以上、(変則)Dvarakの使用感でした。

余談ですが、私が現在打てる配列は以下6つに。
・qwerty
・dvorak
・qwertyローマ字
・(多分)dvorakローマ字
・JISかな
・NICOLA

これだけ打てて何か意味があるかと言うと、全然無いかと。
はっきり言って無駄だとは思いますが、楽しければいいと思います。

つぎは、飛鳥配列でも試してみようかと思っていますので、その時はまた似たようなネタを書くかもしれません。

おまけ「練習方法」

1・よく使うキーを数個ほど覚えてからコーディングなどで練習します。
  (時間制限のあるソフトなどを使うと打てないので嫌になりますので、マイペースに練習出来るものを)
2・一通りキーの配置を覚えたら、一つの単語を一気に打つ指の運びをイメージして打っていきます。

これが出来るようになれば普段使いは問題ないと思いますが、さらに高みを目指すなら、
3・文字を見た瞬間に指が動くまで練習。
(音楽にあわせて歌詞を打っていくのが楽しくていいかもしれません)

以上、自分が練習したときに感じたコツでした。

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asial

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