2010年5月13日
外部からのsyslogを受信する
最近、社内で使用しているRTX-1000が不調で、突然telnetやpingすら返さなくなる現象に悩まされています。
ログを詳細に取り、原因を究明するため、Linuxにsyslogを転送してログをとるようにしてみました。
1・RTX-1000側での設定
syslog host 172.16.0.100 # syslogサーバーのIP
syslog facility user # facility名
syslog notice on
syslog info on
syslog debug on
設定はこれだけでOKです。
2・Linux側の設定
今回はせっかくなのでsyslog-ngをインストールしてみました。
$ sudo apt-get install syslog-ng
設定は、 /etc/syslog-ng/syslog-ng.conf を変更します。
source s_all {
(省略)
udp(); # これをつけないと外部から取得できない
}
# 保存先を指定
destination df_router { file("/var/log/router"); };
# フィルタの設定 172.16.0.1 からのログはフィルタにマッチ
filter f_router { host(172.16.0.1); };
# ログの設定
log {
# 全部のログから
source(s_all);
# f_routerフィルタのマッチするものを
filter(f_router);
# df_routerの場所に記録
destination(df_router);
};
C言語のような構文で割とわかりやすい書式です。
蛇足ですが、フィルタには以下のように条件を組み合わせることも出来ます。
filter f_router { host(172.16.0.1) or host(172.16.1.1); };
設定が完了したら再起動します。
$ sudo /etc/init.d/syslog-ng restart
これでログの転送が出きるようになりました。
まだ、不安定になる現象は再現していませんがしばらくRTX-1000の状態を監視していればなにか分かるかもしれません。
・おまけ
フリーズの原因ですが、一つ心当たりがあります。
最初にフリーズしたとき、
| |
| ルーター |
| RTX-1000 |
| ルーター |
[↑ラックの棚]
のようにルーター同士でサンドイッチになっていいたため、筐体が触れないほど熱くなっていました。
もしかしたらコンデンサが熱でやられたのかもしれません。
外部からの攻撃よりも熱暴走が最大の敵・・・?
電子機器と熱は切っても切れない関係。そして最大の敵でもある。
世の中の管理者の皆さん。ルーターを雑に扱っていると、
忙しいときに限って壊れます。
普段から気にかけてあげてください。