Visual Studio CodeでMonacaアプリを開発する
Microsoftが開発しているプログラミングエディタがVisual Studio Codeです。Atomをベースにしたエディタとなっており、元々幾つかの機能が組み込まれているのが特徴となっています。さらに機能拡張にも対応しているので機能追加も可能です。
今回はMicrosoft社がリリースしたCordova Toolsというプラグインを使ってみたいと思います。これはVisual Studio Code上でCordovaアプリを開発できるようにするものです。ファイルの配置を変えればMonacaアプリの開発でも使えそうなので、Monaca Localkitで開発する際のエディタとして使ってみるのが良さそうです。
事前準備
まずNode.jsがインストールされている必要があります。そして、コマンドプロンプトやターミナルでcordovaをインストールします。
npm install -g cordova
次にiOSをターゲットする場合、Mac OSX側でライブラリをインストールします。WindowsではiOSに対応したデバッグは未対応です。Homebrewを使うのが推奨されています。
brew install ideviceinstaller ios-webkit-debug-proxy
これで準備は完了です。
インストール
Visual Studio Codeを立ち上げて、Ctrl+Shift+P(Mac OSXの場合はコマンド+Shift+P)を押します。そして出てきたフローティングで install と入力します。そうするとInstall Extensionが一番上に出ますのでエンターキーを押します。
ext install と出たら、cordovaと入力します。そうするとCordova Toolsが出るので、エンターキーを押してインストールを行います。進捗は出ませんが、しばらく待つとインストールが完了します。
プロジェクトの作成
Monacaプロジェクトを作成します。なお、LocalKitを対象としていますので注意してください。プロジェクトを追加したら、別途作成しておくCordovaプロジェクトのplatforms/ios(またはplatforms/android)以下のファイルをMonacaアプリのplatforms以下にコピーしてください。
Visual Studo Codeでプロジェクトを開く
ではVisual Studio Codeを立ち上げて、Monacaアプリのプロジェクトを開きます。このようにIDE風にファイルやフォルダが表示されます。
行の左側をクリックしてブレイクポイントを設定できます。
デバッグは左側にある虫のアイコンをクリックします。そしてSelect Debug EnvironmentでCordovaを選択してください。
そうすると左上に環境の選択が出ます。iOS/Androidのシミュレータやエミュレータ、そして実機での実行が選択できるようになっています。
さらにコンソールをつなげてJavaScriptを実行させることもできます。
Visual Studo Codeの機能について
Visual Studo Codeを使って変数の一覧、ウォッチ、コールスタックそしてブレイクポイントの設定ができます。まだリリースされたばかりとあって不安定な(ちゃんとブレイクしないなど)ところもありますが、MonacaやCordovaアプリを本格的に作り込んでいく際にはとても役立ちそうです。
Visual Studio Codeは最初からGit連携やデバッグ機能があり、プログラミングエディタとして十分な機能が備わっています。Atomがベースとあって、最近のモダンな開発に最適なエディタとなっています。ぜひVisual Studio Codeを使ってMonacaアプリの開発を進めてみてください。
Apache Cordova development lands on Visual Studio Code | The Visual Studio Blog