「世界展開するエンジニア集団」の会社案内パンフレットをRedesignする
こんにちは、小高です。Asial株式会社に5人目のデザイナーとして入社して、はや4ヶ月。
私が入社後初めて関わったプロジェクトは、ブランディングチームに入り自社の会社案内パンフレットをリデザインする事でした。
「革新的なアイデアと確かな技術で新しい価値を創造する」というアシアルのバリューを最適な形で表現するという一大ミッション。 「か、 紙! それもページ物! 会社案内!!」などひるむ暇なく(笑)、プロジェクトはスタートしたのでした。
要件
最初に決まっていた「要件」は、
- アシアルのブランディングを考えたパンフレットを作る。プロダクトとして、しっかりこだわり良いもの、かっこいいものを作ろう
- 判型は決めてないけど、横型にしよう
という、2つだけ。
シンプルな要件の中に、この会社にデザインを大事にする文化がある事を感じとれると思います。
会社案内に、デザインだいじ。 もちろんビジュアルデザインも。
ジャケ買いは、ある意味、正解だと思う。ちゃんと作っているものは、パッケージもちゃんとしている。中身にこだわるひとはパッケージにも当然こだわる。パッケージが悪い、いい製品など、よく考えたら、そうない。LPの時代に学びたい。いい作品は、ジャケットも素晴らしい。
— ナガオカケンメイ (@nagaokakenmei) 2019年3月30日
『中身にこだわるひとはパッケージにも当然こだわる』
今回は「会社案内パンフ」のプロダクトを作る過程の話を。
またデザインの細部にまで意味を込めていても、話す要素の粒度を間違うとブログ超大作になってしまいそうなので、さらっといきます。
判型
まずは判型。パンフレットのサイズです。W279 × H172mmというA4変形型にしました。
想定と試作を繰り返し、話し合い、W279mmに決めました。結果、レターサイズの横幅とほぼ同じサイズになったのは、偶然か必然か。
縦幅はW279mmの黄金比で計算し、H172mmに。
*黄金比とは、古来より人間が最も美しいと感じる比率の一つ。歴史的建造物から身近にあるものにも用いられており、例えば "logo, golden ratio"でgoogle画像検索をしてみると馴染みのあるロゴがでてきます
www.google.com
印刷
次に印刷の仕様ですが、「シンプルだけど印象的」を目指し、表紙に特殊加工を入れる事に。
過去に利用していた通販系の印刷会社だと今回の仕様は難しいので、特殊加工の得意な印刷会社「新晃社」さんにお願いする事にしました。
新晃社さんと相談しながら 紙は、マットな紙にインキが乗るとグロス感を帯びる「ヴァンヌーボ」を視野に入れつつ、上品の風合いで仕上がりコストを抑えられる「アヴィオン」をご提案頂き、後者を採用する事に。
印刷加工はぽっこりとしたテクスチャーになる「厚盛UVシルク」で決めました。
(その頃、発売されていたPOPEYEの表紙のUV加工を、会社近くのコンビニでじっとり見てたのは私です)
写真撮影
今回は写真素材集でのカットをやめ、プロのカメラマンに撮影をお願いしました。
掲載できなかった写真にも、いい写真がたくさん。