UX/UI
社内風景

「世界展開するエンジニア集団」の会社案内パンフレットをRedesignする

f:id:asial_kodaka:20190405175545p:plain
こんにちは、小高です。Asial株式会社に5人目のデザイナーとして入社して、はや4ヶ月。
私が入社後初めて関わったプロジェクトは、ブランディングチームに入り自社の会社案内パンフレットをリデザインする事でした。

「革新的なアイデアと確かな技術で新しい価値を創造する」というアシアルのバリューを最適な形で表現するという一大ミッション。 「か、 紙! それもページ物! 会社案内!!」などひるむ暇なく(笑)、プロジェクトはスタートしたのでした。

要件

最初に決まっていた「要件」は、

  • アシアルのブランディングを考えたパンフレットを作る。プロダクトとして、しっかりこだわり良いもの、かっこいいものを作ろう
  • 判型は決めてないけど、横型にしよう

という、2つだけ。

シンプルな要件の中に、この会社にデザインを大事にする文化がある事を感じとれると思います。
会社案内に、デザインだいじ。 もちろんビジュアルデザインも。

『中身にこだわるひとはパッケージにも当然こだわる』

今回は「会社案内パンフ」のプロダクトを作る過程の話を。
またデザインの細部にまで意味を込めていても、話す要素の粒度を間違うとブログ超大作になってしまいそうなので、さらっといきます。

判型

まずは判型。パンフレットのサイズです。W279 × H172mmというA4変形型にしました。
想定と試作を繰り返し、話し合い、W279mmに決めました。結果、レターサイズの横幅とほぼ同じサイズになったのは、偶然か必然か。
縦幅はW279mmの黄金比で計算し、H172mmに。
*黄金比とは、古来より人間が最も美しいと感じる比率の一つ。歴史的建造物から身近にあるものにも用いられており、例えば "logo, golden ratio"でgoogle画像検索をしてみると馴染みのあるロゴがでてきます
www.google.com

印刷

次に印刷の仕様ですが、「シンプルだけど印象的」を目指し、表紙に特殊加工を入れる事に。
過去に利用していた通販系の印刷会社だと今回の仕様は難しいので、特殊加工の得意な印刷会社「新晃社」さんにお願いする事にしました。

www.shinkohsha.co.jp

新晃社さんと相談しながら 紙は、マットな紙にインキが乗るとグロス感を帯びる「ヴァンヌーボ」を視野に入れつつ、上品の風合いで仕上がりコストを抑えられる「アヴィオン」をご提案頂き、後者を採用する事に。
印刷加工はぽっこりとしたテクスチャーになる「厚盛UVシルク」で決めました。
(その頃、発売されていたPOPEYEの表紙のUV加工を、会社近くのコンビニでじっとり見てたのは私です)

f:id:asial_kodaka:20190405172356j:plain
アヴィオン ハイホワイトを使用。 写真まわり上品の風合いに仕上がっている

写真撮影

今回は写真素材集でのカットをやめ、プロのカメラマンに撮影をお願いしました。
掲載できなかった写真にも、いい写真がたくさん。

f:id:asial_kodaka:20190405175701j:plain
エデュケーション撮影。 弊社エンジニアが講師役に。
f:id:asial_kodaka:20190405180004j:plain
講師役のNさん。 初心者にもやさしくわかりやすく説明してくれる
f:id:asial_kodaka:20190405180204j:plain
いつもの社内の風景。
f:id:asial_kodaka:20190408142047j:plain
撮影の日は、たまたまソーシャルランチデーでした。 野菜いっぱいの肉味噌担々麺
f:id:asial_kodaka:20190405180435j:plain
月に2・3回あるソーシャルランチデー。 フロア内のキッチンに集まってみんなで食べます

技術セミナーの撮影にも行きました。

f:id:asial_kodaka:20190408190640j:plain
登壇中のエンジニアのSさん。 セミナーにはたくさんの方にお集まり頂きました

デザイン作業の中では、技術系アイコン・ロゴの仕様の自由度の高さに驚いたり
(信じられない柔軟性!!)

f:id:asial_kodaka:20190405181418j:plain
PWAのロゴ。 これは、禁止例ではなく、使用例!!

概念をビジュアルに落とし込むという作業

f:id:asial_kodaka:20190405184853j:plain
タッチや概念を作り込んでいく。 どれが採用になったかは実物か下部PDFよりご確認ください

本文組にかけた意図など話し出すと、長くなるのでこの辺にしておきます。
そして先日、新しい会社案内が納品されました。

f:id:asial_kodaka:20190405183829j:plain
表紙。 文字部分ぷっくりと、つやっとしてます

完成したパンフのPDFはこちら。ぜひ、実物のプロダクトをご覧頂きたい。←お問い合わせから、案件相談を(笑)!

「会社案内パンフ」を作るための制作裏話でしたが、デザイナーが感じたアシアルの魅力を、ブランディングチームが伝えたいアシアルの形を新たにパンフレットに落とし込む事ができたのでは。
これから皆様の元へ、アシアルの新しいミッション・ビジョンをお届けできる事を、楽しみにしています。

author img for Fumko Kodaka
Fumko Kodaka

グラフィックデザイン事務所、新聞社Webデザインチーム等を経て、2018年12月よりアシアルへ入社。UIデザイナーとしてデザインチームに所属。 経歴が、グラフィック → Web → UI という変遷のため、デザインの表層分野を得意としているが、骨格・構造・UXリサーチなど広い範囲でのデザインを担えるよう、日々取り組んでいる。 オンライン会議中に、飼っている猫が急にインサートしてくる事もあり、ご迷惑をかけている!?

記事一覧

前の記事へ

次の記事へ

一覧へ戻る

「UX / UI」カテゴリの最新記事

PAGE TOP