TSKaigi 2026レポート
TSKaigi 2026レポート
こんにちは、エンジニアの丸山です。
昨年に続き、今年もTSKaigiに参加してきました。
TypeScriptにご興味がある方はご存知かもしれませんが、5/22(金), 23(土)にTSKaigi 2026が開催されました。
この記事では、昨年からの変化をお伝えしつつ、実際にどのような内容が発表されたのかもご紹介 できればと思います。
TSKaigi 2026について

TSKaigiとは、「日本最大級のTypeScriptをテーマとした技術カンファレンス」と銘打たれた大規模なエンジニア技術カンファレンスです。
2024年に初めて開催され、東京での開催は今年で3回目になります。
昨年の会場はベルサール神田でしたが、今年はベルサール羽田空港へ移しての開催でした。
昨年よりも規模が大きくなっているのを感じます。会場が変わったこと自体が、このイベントの成長と注目度の高さを表しているように思いました。
今年のミッションは「学び、繋がり、"型"を破ろう」。
TypeScriptらしく「型」にかけた、印象的なテーマです。
昨年と同様に今年も3つのステージに分かれ、時間帯ごとに登壇者が発表する形式でした。
基調講演では、MicrosoftでTypeScriptを開発しているJake Baileyさんが『TS 7: How We Got There』というテーマで登壇されました。
会場の様子
2日目は終日参加することができましたので、朝から夜まで多くの発表を聴講することができました。昨年同様に疲れましたが、とても充実した時間でした。
スポンサーブースもあり、こちらは昨年よりも規模が大きくなった印象を受けました。
各社のサービスを見て回ったり、ノベルティをいただいたり、コーヒーを片手に発表の合間を過ごしたりと、発表を聞くこと以外の楽しみも健在でした。
お昼時になると、昨年と同じく主催者側から数種類のお弁当が提供されました。
お弁当が余っていたため、2日間で計4つもいただいてしまいました笑
今年は登壇やスポンサーブース以外にも、様々な当日企画が用意されていました。
NFCカードで自己紹介リンクを交換できたり、出張マッサージやネイル、フェイスペイント、チェキで撮影できるフォトブースがあったりと、参加者を飽きさせない工夫が本当に盛りだくさんでした。
2日目の最後に開かれた懇親会にも参加してきました。
発表を聞くだけでなく、他のエンジニアの方々と直接お話しできるのも現地参加ならではの醍醐味で、とても良い刺激を受けました。
印象に残った発表
今年は昨年以上に「型」にまつわる内容が多かったように思います。
その背景には、やはりAIの存在が大きいのだと思います。
AIによって開発スピードが劇的に速くなった一方で、実装があちこちに散らばりやすくなり、コードの一貫性や保守性などを保つのが難しくなってきた、という課題感を多くの発表から感じました。
だからこそ、実装が散らかっても型でしっかり品質を担保しよう、という意識が昨年よりも強くなっているように思いました。
私が聴講した発表のうち、印象に残ったものを以下に挙げます。
私自身が発表したわけではないため、詳細は省略します。
- 「よくない型」との付き合い方:
anyやasなど、避けたい型をunionや型ガードで安全に絞り込んでいく方法 - 型でデータをまとめる設計:zodと型を使い、フロントエンドとバックエンドで1つのスキーマを共有する。型の境界を守る。
- React Propsの型設計:propsの設計が曖昧だと役割が分からなくなるため、unionで役割を明確にし、「あり得ない状態」を型で潰す方法
- Auth.js から Better Auth へ:認証まわりの型がどのように変わるのか、SSOTをどのように設計するのか
- AIによるフォーム移行:Final FormからReact Hook Formへ移行する際、AIに実装を任せつつ、判断基準をスキルで明確化する方法
- effect-ts:型でドメインを表現し、副作用を分離し、エラーを値として扱う。TypeScriptそのものをフレームワーク化するような思想が刺激的でした
- Branded Types / ValueObject:構造が同じでも型として区別し、検証済みであることやドメインの意味を型に埋め込む手法
こうして並べてみると、「AIで速く作る」ことと「型で堅く守る」ことが、今年のTSKaigiを支える大きな両輪だったと改めて思います。
今では、AIはエンジニアにとってなくてはならない存在になりました。
私自身も、AIがないと仕事が捗らないとつくづく感じています。
所感
東京では3回目の開催となったTSKaigi 2026。
会場が羽田に移り、当日企画も充実し、年々スケールアップしていくのを肌で感じました。
昨年も感じたことですが、参加者の熱気には今年も圧倒されました。
そして今年は、AIで開発が加速する時代だからこそ、改めて「型」の価値が見直されているのだと強く感じる2日間でもありました。
1日目に午前中しか参加できなかったのは心残りですが、その分、2日目じゃしっかり味わうことができました。
そして今年も、お弁当の美味しさは印象に残る一幕でした。
来年もぜひ参加できればと思います。





